育児は節約の宝庫！リサイクルからおもちゃ作りまで工夫次第で大きなコストダウン
まず改めて認識しなければならないのは、赤ちゃんは大きくなるという当たり前の事実です。とくに２歳までの成長は驚くほど早く、服は基本的にワンシーズンしか着れません。小学入学前の服飾費はなるべく節約したいところです。また、食費なども工夫によっては安く抑えることができます。そこで節約のポイントを挙げてみます。
子ども服はリサイクルショップで購入する
リサイクルショップというと古びた子ども服が並ぶイメージを抱きがちですが、かなり奇麗な商品が多く揃っています。なかにはブランド品などもあって、新品よりかなり安く買うことができます。もちろん店舗販売だけでなく、ネット通販での購入も可能です。
あるネット販売業者のサイトを検索してみると、子供服の人気ブランドで上位にランクされるBEBE（べべ）のセーター（110㎝）が400円、チュニックワンピース（80㎝）は980円でした。
「子供にはいい服を着せたい」というママもいるかもしれませんが、乳幼児はまだファッションに興味はなく、親の自己満足になりがちです。もちろん親の嗜好は否定しませんが、家で着る普段着だけでもリサイクル品を利用することで出費はかなり違ってきます。しっかり洗濯すれば衛生面でも問題はありません。
リサイクル品の利用は子供服だけに限りません。ベビーベッドとかラックなど使い期間が短い育児用品は店舗やネットで販売しています。最終的に不要になったら、またリサイクルショップで売ればいいのです。
オークションやレンタルも注目
注目したいのは、やはりネットオークションですね。多少は手間がかかりますが、育児用品は本当に処分したい人が出品しているケースが多いから、思わぬ安値で買うことができます。例えばベビーベッドを100円で落札し、送料も合わせて2000円で購入した例もあります。ネットオークションでは、傷などを正直に写真で掲載している出品者も多いので、納得して買えばトラブルも避けることができます。
また、レンタルも検討する価値があります。商品ラインナップはけっこう豊富で、ベビーカーからチャイルドシート、スケールバスなどのほか、知育おもちゃやベビー用歩行器、さらにベビー用加湿器なんかもあります。料金は大手のダスキンレントオールでベビーカーが１か月3675円から、チャイルドシートは同1575円からとなっています。レンタル会社のなかには、不要になった育児用品の買取りをしているところもありますから検索してみるいいでしょう。
昔から“おさがり”という言葉があるように、先輩ママから不要になった服をもらう手もあります。最初は抵抗があるかもしれませんが、育児経験者なら、置かれた状況はちゃんと理解してくれるものです。多くの先輩ママが子供服にお金がかかることを経験していますから、意外にすんなりと譲ってくれるようです。
食事は離乳食に頼らず手作りで節約
育児用品を揃えた店に行けば、離乳食も多くの種類が並んでいます。でも、かなり高価で毎日続けば馬鹿にならない金額になります。ママさんたちの中には離乳食を手作りし、節約費している人もたくさんいます。
例えばシチュー。最初に大人の分と一緒に肉や野菜を煮込み、ルーを入れる前に、柔らかくなった赤ちゃん向けの具を一部取り出してすり潰すのです。こうすれば赤ちゃんにも食べやすくなります。
離乳食の基本ともいえるお粥を手作りし、冷凍庫で保存しておくママさんもいます。ご飯と昆布と水でお粥を作り、卵やニンジン、ホウレンソウなどで薄めに味付けをしたうえで、キューブアイスを作る普通の製氷皿で凍らせます。キューブ状に凍ったお粥は取り出して、ジップ付きのビニール袋に入れて冷凍庫に保存しておきます。こうすれば好みの分量だけ好きな時に解凍し、赤ちゃんに与えることができます。この方法はお粥に限らず、茹でた野菜なんかにも応用できます。
おもちゃも手作り、創意工夫すれば赤ちゃんも大喜び
このように普通に買っていたものを少し見直すだけでずいぶんな節約になります。最後は盲点とも言えるおもちゃの節約です。幼稚園ぐらいの子供ならともかく、赤ちゃんはどんなものも楽しめる能力を持っています。
ペットボトルにビーズやドングリを入れ、蓋をテープできつく締めれば手作りマラカスの出来上がり。塗り絵は太いサインペンなどで輪郭を描き、コピーすれば簡単にできます。
要は何でも工夫次第。育児はお金をかければいいというものではありません。お金の代わりにたっぷりと愛情をかけてあげてください。