資格は欲しいがお金はかけられない、どうしよう?
社会人が勉強をするときに、壁になることが二つあると思います。
「時間」と「お金」です。
大体、社会人の勉強に関する悩み事はこの二点に集約されていくでしょう。
そこで、「資格は欲しいが、お金も時間もかけられない」私が、どうやって、ファイナンシャル・プランニング技能検定に合格し、AFP登録までこぎつけたのか、覚えている限りのことを書いてみたいと思います。
受験を考えている人の参考になれば幸いです。
AFPと2級FP技能士、何が違うの?
漠然と「ファイナンシャルプランナーの資格を取りたいなあ」と思い始め、自分なりに情報収集を始めました。
驚いたのが、試験制度の複雑さです。
一つ一つ、順を追って説明しましょう。
まず、資格試験として、「ファイナンシャル・プランニング技能検定(以下、FP技能検定)」というものがあります。
これは、日本FP協会と金融財政事情研究会という2つの団体が主催しています。学科試験は基本的にどちらも同じなので、どちらで受験しても良いみたいです。
違うのは実技試験。実技と言っても実際に金額を計算したりすることなのですが、日本FP協会のそれに比べ、金融財政事情研究会は細分化されています。
そして、FP技能検定2級に合格し2級FP技能士となった後のことです。
所定の課題を日本FP協会に提出し、承認されれば日本FP協会の会員となり、AFPを名乗ることができる、ということです。
これだけ書いているとかなりややこしいですね。要は「FP技能検定の2級に合格して課題を出さないとAFPにはなれないよ」ということです。
課題って何をやるの?
さて、ここで「課題」という言葉が出てきました。
この提案書の作成をクリアしないと「AFP登録はさせられない」というわけです。
ちなみにこの課題、日本FP協会が認定する教育機関の講座を受けることでしかこなすことができません。
そこで迷ったのが教育機関選びです。
通信講座を使うことが一番いいように思えました。
早速検索し、一番お手ごろだったこちらの講座を申し込みました。
「ECCビジネススクール」http://ecccb.com/
たしか5万円しなかったと思います。
それでも痛い出費でした。が、「これも自分への投資」と割り切ってお金を払い込みました。
また、お金を払ったのだから、これは何が何でも試験に受からないと!という気分にさせられます。
パソコンには慣れていたので問題はなかったのですが、細かい数値を扱うことが求められる提案書作成を必死で片付け、何とか研修修了のお墨付きをいただきました。
さあ、試験に向けて勉強だ!
課題を片付けたら、今度は試験に向けて勉強しなければいけません。
選んだのが1冊になっているテキスト。
これを何度も繰り返し勉強すれば、いいところにいけるんじゃないか、という思いで選びました。
もちろん、学科と実技の過去問も用意しました。
次に私の勉強方法のポイントについて挙げてみたいと思います。
- 「とにかく短時間で何度も繰り返す」
- 脳科学の本を読んでいたとき、こんなことが書いてありました。
「人間は、同じことをミスなくできるようになるには、500回繰り返すことが必要だと。つまり、それだけ繰り返しが大事だということです。 - 「自分なりにわかりやすい言葉で言い換えてみること」
- はっきりいいましょう。FP技能検定の試験問題なんて、私にとっては、普通に暮らしていればあまり接さない言葉のオンパレードです。
そこで、まずは無理やり専門用語を覚えるのではなく、「これを簡単な言葉で言い換えてみるとどういうことか」ということを可能な限り考えるようにしてみました。 - 「間違いの原因を探る」
- 問題を解いていると、間違えることは当然あります。
しかし、ただ「間違えた!」と思うのではなく、「この分野の知識が無かったから間違えた」のか「体調が悪くてケアレスミスをした」のかなど、間違いの原因を探ることを心がけました。それによって、今、自分が抱えている問題点が明らかになるからです。
自己採点とその後
そういうわけで、私はなけなしの時間とお金をはたいて勉強して試験に臨みました。
本試験は緊張したけど、「満点取れなくても合格できる(6割がボーダーライン)」と自分に言い聞かせることで、少し気が楽になりました。
試験中も「お、何とかこれなら解けるぞ?」という手ごたえがあったので、模範解答が発表されるやいなや自己採点。
自己採点の時点で8割取れていたので、合格を確信した私はそのまま一人祝勝会ということでカラオケに行って遊んでました。
そして、ライターとしていろいろなサイトのお手伝いをさせていただいています。
先日、日本FP協会の私が住んでいる県の支部の交流会があったのですが、そこでも素敵なご縁をたくさんいただきました。
社会人になると、自由に使えるお金と時間は確実に少なくなります。
しかし、資格の勉強をする、ということは、自分の世界を広げる、いいきっかけにもなります。
ただ、「資格を取りたい」だけじゃなく、「これによって自分の世界が広がるのか?」ということを考えてみるといいでしょう。