賃貸するなら新築が良い!
当然の事ですが、引越しをするという事は新たな生活をその地で始めるという事です。そのために、自分に見合った条件に最適な物件を探す事になります。一般的には不動産屋に行き、『家賃』『アクセス』などを条件として提示するでしょう。恐らく頭の中では、“中古物件”で契約をして生活をしていく事を考えていると思います。
なぜなら、“新築”=“家賃が高い”というイメージが先行し、常識づけられているからです。
確かに、ほとんどの方はそう思っているでしょう。
新築であり得ないほど格安な物件を推薦されると、『日照環境が悪い?』『騒音に悩まされる?』『手抜き工事?』等どこかに不備があるのではと考えてしまいます。
しかし、実際は“新築”=“高い”はあくまでもイメージにしかならず、新築こそ賃貸の狙い所なのです。
新築が安い!?その背後にある3つの事実
新築が賃貸の狙い所といえる理由はどこにあるのでしょうか?
不景気が追い風となっている
今の時代は、出口が見えないほどの不景気です。しかし、それが新築物件の追い風となっています。
近年はバブルの時代みたいにドンドン建物を建設するという事はありません。それでも、毎年必ず新築のアパートやマンション・家が建てられています。完成すれば、オーナーは一人でも多く入居してもらいたいと願うのは当然の事です。
しかし、実際には“新築”=“高い”という事実やイメージがあり、なかなか入居してもらえないという事が往々にしてあります。オーナーとしては、それだけは避けたいので『家賃を下げる』という方法をとります。もしかしたら、人気の街でも安い新築物件に入居できるかも知れません。
初期費用が安くなる傾向にある
前述に補足する形になりますが、オーナーは一人でも多く入居してもらいたいのが本音です。しかし、実際にはなかなか入居してもらえないというのが現実なので、家賃を下げるという手段をとりました。
それでも、入居してもらえない事もあります。そのため、『フリーレント※の設置』や『礼金0円』という方法をとるオーナーもいます。
時代の流れが初期費用を安くするという傾向を作りだしているので、新築は狙い所なのです。粘り強く何軒も調査をするなら、格安新築物件に出逢えるかもしれません。
※フリーレント…一定の期間(1~3ヶ月くらい)、無料で賃貸するシステムの事。
フリーレントによる家賃の総支払額の違い
『家賃9万円』『2ヶ月間のフリーレント』というA物件に3年契約した時と、『家賃9万円』『フリーレント無し』というB物件に3年契約した時の『家賃の総支払額』を比較してみましょう。
A物件→9(家賃)×{3(年)×12(月)-2(フリーレント期間)}=306万円
B物件→9(家賃)×{3(年)×12(月)}=324万円
総額で18万円の差が出ます。月で換算しますとA物件は8万5千円で借りているという計算になります。
ひと月あたりは微々たるものかも知れませんが、総額で考えるとかなりの差が出ています。これは新築だからこそ出てくる余剰額なのです。
ギリギリ徒歩圏内が狙い所
『駅から徒歩3分』『近くに商業施設あり』という好条件の物件は、それ相応の賃料設定になっています。
しかし、ちょっと我慢して歩く事を考えれば、賃料設定は変わってきます。
『駅から徒歩10~15分』くらいのギリギリ徒歩圏内であれば、新築物件でも割と安く賃貸する事ができるのです。
考え方を変えてみる
おまけ的な要素ですが、新築の家賃にたいする考え方を変える事もできます。
設備を買ったと思えば格安
最近の新築事情を見てみますと、設備が充実しています。
例えば、オートロックやIH調理器・フルオートシステムのついたお風呂や空調設備というものが、標準設備として設置されている所があります。
これらの設備がある物件だと、快適な生活を送る事ができます。新築にはこういう特典があるのです。でもそれ相応の賃料設定もされています。
ですから、これらの設備を自分で買ったと考えれば良いのです。恐らく〇十~○百万円もするでしょう。
精神論になってしまいますが、新築ゆえの賃料と自費で設備を購入した事を比較するなら、確実に得しているのです。