妊娠中に歯科検診を受けた人ならば、ホルモンバランスと関係性があることは耳にしているかもしれませんが、それは少数の話。口臭は体調の変化を教えてくれる大切な生理現象の一つ。ホルモンバランスといえば女性特有疾患にも繋がりがあるので気になるところですよね。
口臭チェッカーを使って確認してみる
口臭を気にしてはいるものの、自分の口臭がよく分からない人は少なくないでしょう。そんな人は一度、口臭チェッカーを使って確認してみましょう。市販の口臭チェッカーが抵抗あるなら、コップやビニール袋など密封出来るものに息を吐いたあとで吸ってみることでも口臭は分かります。少し敏感な方ならマスクをして口で吐いた息を鼻で吸うだけでも分かりますよ。
身近な人に聞いてみるのも良いですが、家族はその臭いに慣れていることがあります。友達や恋人などは恥ずかしくて聞けないという人が多いでしょう。聞いてみたところで正直な返事がくるとも限りません。
原因は様々。いろんな原因がある
口臭の原因は食べカスや食事の臭い、虫歯や菌の増殖によるものが一般ですね。しかし、内蔵疾患を原因とする口臭もあります。ストレスが原因という病気が増えてきた世の中ですが、口臭の大元もそれといえてしまうんです。
また歯磨きのしすぎでも口臭の原因となります。口内には臭いの元である菌とそれに対抗する菌がいて、歯磨きをしすぎると対抗する菌を多く殺してしまいます。それによって臭いの元の菌が繁殖しやすいという悪循環が生まれます。
先に記載したようにホルモンバランスの崩れによって口臭が発生するケース。このホルモンバランスの乱れはストレスによって引き起こされることが多いとされてます。みなさんもストレスはほどほどに。
ホルモンバランスの乱れる時期によく見られるのが基礎体温の上昇。これによって口内が乾燥しやすくなります。それに伴い、唾液の分泌量も減少し口内は菌が繁殖しやすい状態に陥っているのです。
歯ぐきにも影響があるので、歯周病や歯肉炎にもなりやすくなるので注意が必要です。一見、無関係に見える口臭とホルモンバランスですが、意外なところからの影響もあるということが分かりましたね。
口臭が気になる時期を考えてみる
ホルモンバランスが乱れる時期はいつでしょう？思春期が早い時期にあたります。しかし思春期は口臭を意識していない年頃でもあります。逆に更年期は遅い時期になりますね。おそらく、気になって余計にストレスにもなるでしょう。そして人によっては早かったり遅かったりする時期が月経と妊娠。普段とは違って敏感になりやすい時期です。これまたストレスの悪循環を生み出すので、どこかで改善したいと思うものの難しいですよね。
人によっては月経などは特にいつでも起こる可能性が高いので、結果的にはいつでも口臭が気になる時期がやってくるという捉え方もあります。つまりはいつでも気になるともいえるのが口臭なんです。
それに加えてホルモンバランスの崩れる時期というのがポイントで、女性の場合は特に子宮筋腫や卵巣囊腫の可能性も出てくるので日頃から自分の口臭を気にしておくと変化に気付きやすくなったりもします。
対処
ただでさえもストレスが溜まりやすい時期なので当然のことですが極力ストレスを与えないことが大切です。適度な運動を取り入れてみるのも良いでしょう。色んな病気の元なので、思う存分発散するのがいいかもしれませんね。直接的な対処としては口内のケアですが歯科でのクリーニングによるケアの他、乾燥を防ぐために十分な水分補給をしたり、ガムを噛むことによって唾液の分泌をよくするような方法がありますので症状に応じて対処してみてもいいかもしれません。
ホルモンバランが崩れるのは生理現象の一つなので仕方のないことではあります。しかし口臭を気にしすぎてケアをしすぎるのも問題なので、口内のケアはほどほどにしなくてはなりませんので注意しましょう。
あとは基本中の基本になりますが、ストレスの原因を改善するためには規則正しい生活習慣なども意識を持つといいでしょう。生活習慣を治しストレスが軽減され、ホルモンバランスが安定するといった具合に循環にはきっかけがあります。
まとめ
口臭の原因は様々ありますが中でも女性の口臭というのは、ホルモンのバランスによっても非常に影響を受けやすいものです。更に神経が敏感になる時期に起こるということで気にならない人の方が少ないでしょう。
そういった時期でもなく気になりだすのであれば、女性特有の疾患だけではなく何かしら内蔵に疾患があるサインとも言えますので、医療機関で受診をすることで早期発見につながり大事に至ることもなくなるといえます。
何気なく気になっている口臭ですが病気までが関係しているなんて意外という方も多いでしょう。毒素を含むんでいると嫌な臭いを放つという原理と同じなので、これからの生活の中で少しだけでも意識してみるといいでしょう。