ちょっと箸が進まないかもしれない滋養強壮食品|トピックスファロー

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2013年1月15日
ちょっと箸が進まないかもしれない滋養強壮食品

人間の探究心は強いもので、「それはないだろう」と思うものでもとことん研究して実用化にこぎつけてしまうことがよくあるものです。それは滋養強壮というジャンルにおいても存分に発揮されています。ちょっと使用には二の足を踏んでしまうかもしれない、そんな滋養強壮食品を紹介していきます。

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。…
  

見た目最悪?でも身体にいい食品

子供の頃、嫌いなものに箸を付けずにいたところを親に見つかり「身体にいいから食べなさい」としかられた経験のある人は少なくないでしょう。
このように「身体にいい」というフレーズは、見た目や味が良くない食べ物を修飾するほどの効果があるものと言えますが、無理やり食べさせられる方にしてみれば空虚で嘘くさい言葉にしか聞こえないもの。
本当の意味で、子供も大人が嫌がる「身体にいい」、滋養強壮効果のある食べ物とはどのようなものでしょうか?

精力増強効果のあるオットセイ

北米・北極圏に住むエスキモーは海獣の一種であるアザラシを常食していますが、これは極致に住む彼らにとって、魚以外の動物性たんぱく質と多量の脂肪分を得るために必要なものだからです。
アザラシに限らず、トドやオットセイなども世界各地で食用に狩猟されていますが中でもオットセイは精力増強に効くとして、精力剤や珍品料理に引っ張りだこです。

ただし、精力剤として効くのはオットセイの肉ではなくペニス部分です。かの徳川幕府第11代将軍・家斉はオットセイのペニスを粉末にしたものを愛用し、正室・側室合わせて17人を相手にしたといわれ、「オットセイ将軍」というあだ名を持っていたといわれています。

毒があるからこそ効く?サソリ

地球上には外敵から身を守るため、または狩りを優位にするために毒を持った生物が数えきれないほど存在しています。砂漠などに生息するサソリも、そうした毒を持った生物の代表格です。

しかし、サソリも人間の食欲に掛かればただの食材の一種で、しかも滋養強壮効果があると食べられているのです。その歴史は古代アラビア・ペルシア時代にまでさかのぼることが出来て、現代では中華料理の薬膳に欠かせない食材となっています。
食べても平気なのか、ということに関して言えば人間の命に関わるほどの強い毒を持っているサソリは1000種中25種程度で、調理の過程で加熱されると無毒化されるし血管に入らなければ問題ないとされています。

長野名物・はちのこ

今でこそ交通事情や冷凍保存技術の発達によって山奥でも活きのいい海魚を食べられるようになっていますが、昔の人は食料を身近な場所で採取・栽培して賄わなければなりませんでした。
そのため、今のような食料が豊富な時代からは考えられないような物が郷土料理として長く親しまれているのです。

長野県の郷土料理の一つであるはちのこも、そうした食糧事情を背景にして生まれた滋養強壮食品の一つです。はちのこはスズメバチの幼虫を巣ごと捕えて甘露煮などにして食されます。
はちのこにはアミノ酸が豊富に含まれており、中国では滋養強壮や老化防止に効果があると珍重されているのです。

虫から生える冬虫夏草

中国の食に対する熱意は世界的に見ても驚嘆すべきもので、「四本足なら机以外のものは食う」とすら揶揄されています。その熱意の結果、世界三大料理に数えられる中華料理を生み出したのです。

中国で滋養強壮食品として珍重されているものに「冬虫夏草」があります。「冬は虫、夏は草」という矛盾している名前を持つこれは、セミや蛾などの昆虫の幼虫に寄生する種類のキノコなのです。
つまり幼虫の段階で寄生した後、成虫になろうとする蛹の中の栄養を使って育つという生態を持っているのです。
冬虫夏草そのものは、乾物から戻しても味らしい味もないし歯ごたえも無いのですが煮込んでスープを取れば、その滋養あふれるエキスをスープに溶け込ませるのです。

著者:渡瀬由紀子

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。好奇心を糧に幅広く執筆活動中。
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