【歯の生え変わり】本当に乳歯は自然に抜けるのを待った方が良いのか?|トピックスファロー

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2012年12月5日
【歯の生え変わり】本当に乳歯は自然に抜けるのを待った方が良いのか?

乳歯は時が来れば自然に生え変わってくるものですが、永久歯の生える位置や何時までたっても乳歯が抜けない場合などは歯医者で診てもらって抜歯を行わなければならなくなることがあります。本当に乳歯は自然に抜けるのを待っていた方が良いのでしょうか?

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乳歯は自然に抜けた方が良いのか?

乳歯が生え変わりで抜けて下の歯は屋根の上に、上の歯は床下に投げ込んだ記憶のある人も多いことでしょう。歯がグラグラしてきていよいよ抜けそうだという時に、我慢できずに指で弄り倒してポロッと抜け落ちさせたことのある人も多いはずです。
しかし、乳歯の生え変わりには「無理に抜かず自然に抜けるのを待つのが良い」という風潮が強くあるものです。親はこの風潮を頑なに信じていて、子供が生え変わろうとする歯の居心地の悪さを感じていても歯医者に行かせようとしないこともしばしばあります。
本当に乳歯は自然に生え変わるのを待っていた方が良いのでしょうか?

乳歯は自然に生え変わっても抜いても特に問題はない

結論から言えば、乳歯は自然に永久歯に生え変わるのを待っていてもグラグラしてきたとことを抜いてしまっても、特にこれといった問題は発生しません。

永久歯が伸びて根元がグラグラしてきた時点で乳歯の役目は終わりなのです。永久歯は乳歯が生えている真下の顎の骨の中に納まっていて、骨の成長と共に乳歯を押し出すように伸びていくのです。
そのため、永久歯が伸びてグラグラし始めた乳歯を自分で抜いたり歯医者さんに抜いてもらったりしても特に永久歯の伸長に影響を及ぼすことはありません。

問題なのは乳歯と永久歯が共存すること

グラつきだした乳歯を抜くと多少の出血を伴うため、感染症を予防するためにも親は子供たちに「自分で抜くな」と教えるのでしょう。
しかし、抜け始めの乳歯が持つ問題点は自分で抜くことによる出血ではなく、「同じ場所に乳歯と永久歯が共存する形で生えること」です。

どういうことかというと永久歯がほとんど見えているにも関わらず、永久歯が伸びたことで抜けるはずの乳歯が残っているため、乳歯を避けるようにして永久歯が横から伸びてしまうのです。
このように本来生えるべき場所から永久歯が生えない状態を叢生(そうせい)、乱杭歯と言います。叢生を起こしている歯列は噛んだ時の噛み合わせが悪く、力の掛かっている歯と掛かっていない歯が出来てしまいます。力が掛かりすぎている歯は消耗が激しく折れやすくなってしまうのです。

永久歯が生えてこない人もいる

「乳歯が抜けて永久歯が生えてくる」というのが歯の成長の順序ですが、生えてくるはずの永久歯がないため乳歯を使わなければならないという人もいます。
このように、永久歯が生えてこないため乳歯が大人になっても残ってしまうことを「先天性永久歯欠損」と言います。
先天性永久歯欠損は約10人に1人の割合で発生するといわれ、人によっては1本だけでなく何本も永久歯が生えてこないことさえあります。

永久歯は親知らずを含めて32本生えてくるのに対して乳歯は20本しかありません。そのため、先天性永久歯欠損を起こしていると歯並びが悪くなり、噛み合わせが安定しなくなります。
先天性永久歯欠損の治療には乳歯を抜いて歯列矯正を行う、成人してからインプラント移植を行うなどの方法がありますが、歯列矯正・インプラントは保険適応されないのでお金が掛かってしまうことが難点です。

生え変わる時期になったら歯医者さんに診てもらおう

もしも子供に乳歯から永久歯に生え変わる時期が来たら、抜歯しなくてもいいので歯医者さんにレントゲンを撮ってもらうようにしましょう。先天性永久歯欠損はレントゲン写真を撮らないと発見することが出来ないからです。
また、乳歯が残っているせいで永久歯の生え方が悪くなっている場合も、レントゲンで歯の状態を確認する必要があります。永久歯が伸びてきているのに乳歯の歯根がガッチリ歯茎に食い込んでいて抜けない状態になっていたというケースもあるのです。

このように、生え変わる乳歯の抜歯は絶対厳禁ではなく、レントゲン検査を行ったうえでのケースバイケースで行うべきものなのです。

著者:渡瀬由紀子

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。好奇心を糧に幅広く執筆活動中。
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