緑で“癒し”を与えるガーデンデザイナー!
緑豊かな自然に触れると、私たちは誰しもが心穏やかになりますよね。そんな自然が持つ大きなパワーを日常生活に取り入れようと考える人が増えている中で、ガーデンデザイナーへの注目が高まっています。
ガーデンデザイナーは「庭園設計士」とも呼ばれていて、その名の通り、お庭をデザインするのが主な仕事になります。個人宅のお庭だけでなく、公園や植物園、緑地などの公共施設・空間なども幅広く扱います。
ストレス社会の現代、木々の緑や花々に癒しを求める人が多く、ガーデニングブームもとどまるところを知りません。その影響もあり、庭園や緑地デザインの需要も高まっているため、ガーデンデザイナーの活躍の場は今後も増えていくことでしょう。
大まかな仕事内容
お庭をデザインすることが、ガーデンデザイナーの仕事。実際には、どんなことを行うのでしょうか? 依頼主と打ち合わせしながらデザインをはじめ、給排水設備や植栽、土壌などについて検討したことに基づいて設計図を作成します。
設計図を作成する際には、手描きの場合もありますが、今はパソコンを使うことが主流になりつつあります。また依頼主との打ち合わせ以外に、業者さんや職人さんたちとの打ち合わせや施工予定地の測量、工事の現場監督といった仕事も行います。
ガーデンデザイナーを目指して…
お庭造りで人々を喜ばせたい!植物や花が好きで、それらに関わる仕事がしたい!そんな想いを持って、ガーデンデザイナーを目指す人が多くいます。このガーデンデザイナーという職業は、女性ならではのきめ細やかさや感性が生きる仕事でもあるので、女性にも人気があります。
また、お庭を構成する土壌や植物、外装素材、給排水に関する知識のほか、設計・製図、測量の知識と技術も求められます。そして、もちろん芸術的センスも持ち合わせていなければなりません。
どこで専門的な知識・技術を学ぶ?
ガーデンデザイナーの専門知識・技術は、ガーデンデザイナー育成のための専門スクールに加え、大学や短大、専門学校の造園・園芸学科、建築学科などで学ぶことができます。このほか、「ランドスケープ・デザイン」なる新しい学科がある学校などでも、造園・デザイン関係の知識・技術を習得可能です。ちなみに、ランドスケープ・デザインとは広場や公園などの公共空間のデザインのことをいいます。
卒業後の活躍の場は?
学校で専門知識・技術を学んだら、庭園設計事務所や建設会社の造園部門などで働く人が多いですね。就職先はそれだけではなく、外装素材メーカーや土木系・造園施工会社、園芸ショップなどで、ガーデンデザイナーの求人を出しているところもあります。こういった場所で働きながら腕を磨いていけば、いずれは独立して、庭園設計事務所を開業…という道も開けますよ。
資格取得で、広がる可能性!
ガーデンデザイナーとして働く際、取るべき必須資格は特にありません。そのため、造園に関する知識とデザインの腕があれば、ガーデンデザイナーとして働けます。
けれど、日本ガーデンデザイナー協会が実施している「ガーデンデザイナー認定制度」を利用して資格を取れば、自分の実力証明に大いに役立ちます。ガーデンデザイナー認定試験に合格することで、自信もつきますし、社会的な信頼も得られて仕事の幅もきっと広がっていくはずです。
ガーデンデザイナー認定制度・認定試験の詳細については、日本ガーデンデザイナー協会 NGD のホームページをご覧ください。