オーダーメイドスーツの仕上がりに違いが出るフィッター選び
採寸や細かいディテールの調整など、ハンドメイドの作業行程を知れば納得できる価格ですが、実際に支払う金額は既製品の高級ブランドスーツの数倍~数十倍の価格にもなることもあるオーダーメイドスーツ。
初めてオーダースーツの世界に足を踏み入れようと考えている人にとっては、信頼できる仕立て屋を選び、フィッターと十分な意思疎通をはかることが、満足できる仕上がりを手に入れる第一歩です。
オーダースーツの店は実際にフィッターと話して選ぶ
現在は自社の公式ホームページを設けているテーラーも多く、来店の前に以下のことが確認できます。
- 取り扱っている生地のブランド
- 参考デザイン
- 価格設定
- 注文から納期までの流れ
- アフターフォローの有無
- その他サービス
自宅やオフィスにサンプル等を持参のうえ出張してくれるテーラーもありますが、一番良い方法は仕立て屋さんに直接、足を運んでフィッターと話をすることです。
フィッターに確認したいこと
良質な好みの生地にくわえて、望みどおりのデザインやスタイルが手に入ることも、オーダースーツを選ぶ醍醐味です。 フィッターとの会話では、以下のことを確認しましょう。
得意分野について
今風が得意なのか、昔ながらのオーソドックスなスタイルが得意なのかヒアリングをしましょう。
技術をもっている職人であれば、不得意な分野でも希望通り仕上げてくれる可能性は高いですが、こちらが望んでいる分野を得意としているほうが技量を発揮するとも言えます。
希望するデザインについて
ポールスミス風やグッチ風といっても、実際に頭の中でイメージしているスーツの形をより正確に伝えるために、画像など参考になるツールを持参しましょう。
希望するデザインのイメージをハッキリ伝えることによって、「得意分野」か否かの話に持って行くこともスムーズになります。
曖昧にせず、フィッターからはっきりと「そのデザインは苦手です」という、意思表示があれば次のテーラーを探しましょう。希望のデザインを得意とする同業者を紹介してもらうのも方法です。
フィッターの対応を見る
「似合わない」デザインでも、「素敵ですね、いいと思いますよ」と否定的なことを一切、言わない場合は要注意です。
お客様に似合っているものを技術を駆使して提供することに誇りを持つフィッターは、時に否定的な要素についても正直に親身にアドバイスしてくれるものです。
「売りたい、買わせたい」という対応か否かを判断することも、自分にぴったりのスーツを手にするためには大切です。