中古・新築建売よりもデザイン住宅を選ぶ、その理由|トピックスファロー

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2013年2月12日
中古・新築建売よりもデザイン住宅を選ぶ、その理由

最初から家屋がある建売住宅と、ゼロから家屋を建てるデザイン住宅とだったら費用面で言えば建売住宅の方に軍配が上がるのですが、デザイン住宅を建てようとする人は絶えません。建売住宅には無いデザイン住宅だけのメリットとはどのようなものなのでしょうか?

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施主の思うがままに家を作れるデザイン住宅のメリット

子供の頃、自宅周辺や通学路に新しい家が建築されているのを見るととてもワクワクしたものです。何もなかった土地に基礎が作られ、柱が組まれていくとよく見慣れた家の姿が徐々に形作られていくだけで「凄いなぁ」と感嘆した記憶がある人は少なくないでしょう。
第三者から見てもワクワクするのに、家の施主ともなればそのワクワクは比べようもない程大きくなります。家を建てるワクワク、そして自分と家族に合わせた家づくりが出来るのが、デザイン住宅なのです。
デザイン住宅を建てるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

世界にただ一つの家が建てられる

基本的に、新築する住宅の設計・間取りは住宅会社が以前携わった住宅の建築例を元にしていることが多いものです。要するに設計の使いまわしですが、工期を短縮して家を建てるためには効率的な方法と言えます。しかし、これは「他にも同じような設計・間取りの家がある」ということでもあるので、不満を感じる施主も少なくありません。

デザイン住宅の場合、設計の使いまわしを行わずに一から施主の要望を汲み上げていくため、既存の住宅とは設計が酷似することは全くないと言っても過言ではないでしょう。
しかも、設計段階での融通が利くため建築費は上がるものの既存の設計を利用した建売住宅には無い設備や構造を取り入れることも可能になります。
つまり、世界に一つだけの「自分の家」を持つことが出来るのです。

建材の材質にもこだわれる

「住宅=木で建てるもの」というのはある意味一般的な常識とも言えますが、地震や火災などの災害を考えると木造建築では不安が残ります。
また、「西洋洋館を意識したデザインなのだから外壁も石造り、レンガ造りで統一したい」という要望を出してくる施主も出てきます。デザインにこだわればこそ、材質にもこだわりが出てくるものなのです。
デザイン住宅の場合、多少建築費が増加するものの材質も施主の要望通りに選ぶことが出来ます。ただし、住宅会社によっては材質の得手不得手というものがあり仕上がりや工期に影響が出る場合があります。

狭い土地でも有効活用できる

「一番いい生活はイギリス式の屋敷に住み、日本人の執事を付けて中華料理を食べる」「一番よくない生活は日本式の家屋に住み、中国人の執事を付けてイギリス料理を食べる」というブラックジョークがあるように、日本の土地・住宅事情はあまり恵まれているとは言えません。せっかくマイホーム用地を取得してもウサギ小屋のような狭い家屋しか建てられないということもしばしばです。
土地を有効活用した住宅を建てるにはデザイン住宅は有効な手段となります。デザイン住宅の場合、普通の建売住宅ではあまり見かけない木造三階建てや地下室など、スペースを有効活用できる設計の家を建てることが可能なのです。

デザイン住宅の問題はコスト高

このように、自分の価値観や家族の数、ライフスタイル、土地の広さなど様々な要素を加味して独自性を出した住宅を建てられるのがデザイン住宅の最大のメリットであるといえます。
しかし、自由度の高さは工期や材料費、設計費といったコスト面に跳ね返ってくることになります。その為、土地代+デザイン住宅の建築費よりも土地付き建売住宅の方が安く上がることはよくある話です。

このように、デザイン住宅を選ぶことには多くのメリットがありますが、その分だけ出費も大きくなるということを考えなければならないのです。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。