ダイビングライセンスを都内で取る訳
よく、有名ダイビングスポットでライセンスを取得できるツアーがありますが、あれってちょっともったいなく思いませんか?
ツアーが組まれているのは、海の綺麗な南のリゾート地ばかり。
海以外にもいろいろなスポットが揃っていて、一緒に観光も楽しもうと夢見る人が多いでしょう。
しかし、ダイビングライセンス「Cカード」の取得には、短くても4日は必要。
勉強したあとは、慣れない機材を背負って長時間、海の上にいる事になります。
そんな緊張のあと、疲れた体を引きずって観光をしようという気分になれるでしょうか?
「ダイビングライセンスの取得のみ」を目的とするなら、ダイビングに集中できるツアーは最適でしょう。
しかし、「旅行のついでに」と思っているなら、少し考え直してみてはいかがですか?
ライセンスを取得するショップ選びのポイント
Cカードを認定する場所は多く、それだけにショップ選びは重要です。
そこで、『後悔しないショップ選びのポイント』をまとめました。
(1)ジムよりもダイビングショップ
現在通っているジムで、ライセンス取得ができるのならそれでもかまわないでしょう。しかしライセンスの為にジムに通う必要はありません。
ダイビングには多くの機材が必要になります。
スポーツジムでは機材の紹介はしてくれますが、メンテナンスまで行ってくれる場所はありません。
しかし、ダイビングショップであれば、自分のレベルや予算に合わせた機材選びも出来ますし、メンテナンスやケアの相談をする事も出来ます。
逆に、客のレベルも考えず、高額な機材でローンを組ませるようなショップは避けるべきです。
また、マンションの1室や無店舗で行っているダイビングショップも信用できません。
(2)海外で通用するライセンスが取得できる
Cカードは「民間の認定資格」で、認定団体の数だけCカードが存在します。
国際的な活動を行っている団体の認定を受ければ、沖縄でもハワイでもモルディブでも、世界中の海に潜る事ができますが、中には制限を受けるカードもあります。
ただし、指導団体の認定ショップだからと言って、必ずしも優良ショップでは無いという事に注意してください。
世界的に通用する代表的な指導団体
- PADI(パディ)
- NAUI(ナウイ)
- CMAS(クマス)
- SSI(エスエスアイ)
- BSAC(ビーエスエーシー)
(3)費用が明確にされている
ライセンスの取得費用はけっして安くはありませんが、中には格安を売りにしているショップも存在します。
しかし、必要な料金がぼかされ、プール使用料やCカード申請料、機器のレンタル料などが追加で請求されるような場合もあります。
また、ライセンスと同時に機材の一式を押し付けてくる悪質なショップも存在します。
契約の段階で、全ての費用が内訳を含め明確にされているのかを確認しましょう。
ライセンス取得の相場は、6万円~8万円代と言われています。
(4)少人数制
スクーバは安全なスポーツですが、時には命にかかわります。
安全対策は、インストラクターやバディ任せにはできません。むしろ自分が誰かを助ける機会があるかもしれません。
人を集めて流れ作業で行うより、1回の講習が少人数でしっかりと教えてくれるショップを探しましょう。
(5)フリースケジュール制
Cカード取得までの流れは、講習(座学)に1日。プール(浅瀬)での機材の扱いに1日。海での実習に2日。合計で4日というのが一般的です。
しかし、社会人にとって、4日もまとまった時間は取れません。
そこで、仕事が終わった後に講習が受けられ、週末のみの参加でもライセンスが取得できるショップの方が続けやすいでしょう。
ダイビングにおいて安全を確認する事が最も重要。
自分の都合に合わせたスケジュールが組めるのは、近場で取得する最大のメリットと言えるでしょう。
(6)カード取得後のステップアップが可能
Cカードにはランクが決められ、そのランクに応じてダイビングに制限を受けます。
例えば、PADIの初級ダイバーにあたるOW(オープンウオーターダイバー)では、最大深度18m。夜間およびケイブダイビング(洞窟潜水)は出来ません。
これらを超えてダイビングを楽しみたいのであれば、上級のランク取得が必要なのですが、当然そこにも講習と試験があります。
店舗の大小や看板にこだわらないショップ選びが重要
ライセンス取得の時に身に着けた技術や知識は、安全なダイビングを行う最低条件。
その為、中途半端な知識では、自分はおろかバディをも危険に巻き込む可能性があります。
しかし、安全を教えてくれるインストラクターの質は、看板からは見分けがつきません。
おそらく、ライセンスを取得したショップとは長く付き合う事になるでしょう。
ショップを利用している人の口コミを集め、実際に店舗で話を聞くなどして、自分が信用できるショップをいかに探せるかが重要となります。