ふるさと納税実質2000円の負担でお米50キロを貰えるって本当?|トピックスファロー

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2015年9月28日
ふるさと納税実質2000円の負担でお米50キロを貰えるって本当?

いまではテレビなどですっかりおなじみになった「ふるさと納税」。実は、今年からますます手続きが簡単になったのをご存知ですか?そこで、どのように便利になったかをご紹介しましょう。まだふるさと納税を始めていない人は必見ですよ。

ワーキングママライター
  

全国各地の名産品が届く「ふるさと納税」とは?

最近では「ふるさと納税」についてテレビや新聞で取り上げられることが多くなったので、聞いたことがあるという人も多いでしょう。ふるさと納税とは、自治体への寄付金のことをいいます。税収減少に悩む自治体の格差を是正するため、2008年からスタートしました。

ふるさと納税で寄付をすると、自治体から特産品などがお礼の品として届きます。各自治体では、地域の魅力や産業を伝えるために、工夫を凝らしたお礼の品が用意されています。

これが1つ目のメリットといえるでしょう。

2つ目のメリットは、個人が2000円を超える寄付を行ったときに、住民税のおよそ2割程度が還付、控除されることです。税金がいくら安くなるかは、年収や家族構成によって異なります。

まずは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」で、「寄付金控除シミュレーション」をしてみましょう。

このように、ふるさと納税とは、実質的には2000円で各地の魅力的な特産品をもらうことができる夢のような制度なのです。

どうやったらふるさと納税できるの?

「ふるさと納税は聞いたことはあるけど、難しそう・・・」と思って始められない人もいるのではないでしょうか?でも、実は手続きはとっても簡単なのです。先述のふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」では、全国の自治体のお礼の品が掲載されています。

また、お礼の品だけでなく、寄付金額やエリア、寄付金の使い道での検索もできるので、どこの市町村に寄付をするかを簡単に探すことができますよ。自分の生まれ故郷でもよし、魅力的なお礼の品がある自治体でもよし、お好みに合った寄付先を見つけましょう。

今年からなにが便利になったの?

2015年4月1日から、確定申告をしなくてもいい給与所得者等に限り、寄付先が5自治体以内であれば、確定申告をしなくてもよくなりました。この新しい制度を「ワンストップ特例制度」といいます。

これまでは、ふるさと納税をした人は全員確定申告をして、所得税からの還付と住民税からの控除を受けていました。今年からは、ワンストップ特例の3つの条件にあてはまって、2つの手続きを行えば、確定申告をせずに翌年の住民税が控除されます。すなわち税金が安くなるのです。

確定申告をしなくてよい条件3つと手続き2つ

ワンストップ特例を使うためには、次の3つの条件を満たすことが必要です。

1:確定申告をする必要のない給与所得者等であること。

2:2015年1月1日~3月31日の間に寄付をしていないこと

3:1年間の寄付先が5自治体以下であること

1については、例えば2つ以上の会社から給与をもらっている、医療費控除を受ける必要があるなど、確定申告をする必要がある人は、確定申告のときに寄付金控除を申請します。

そして、忘れてはならない2つの手続きがあります。

1:「寄付金税額控除に係る申告特例申請書」を寄付した自治体から取り寄せる

2:寄付自治体に申請書を郵送する

1は、ふるさとチョイスから申し込む場合は、申し込みフォームの「申請書を要望する」にチェックを入れるだけでよい場合もあり、とても便利です。 米

4万円の寄付(実質2000円)でお米50キロをもらおう!

では、実際にふるさと納税をしてみましょう。わが家では食べざかりの子どもが3人いるため、お米ねらいでいきたいと思います。お米で検索すると、約2000件もの結果が表示されました。ここから、寄付金額などで絞り込み検索をかけていきます。

1、寄附する自治体を決めて申し込む

有名なブランド米以外では、1万円の寄付でお米10キロが相場のようです。しかし、とうとう見つけてしまいました。静岡県磐田市では、3万円の寄付で“ときめき米”が40キロももらえるのです!1つ目は磐田市で決定。もう1つは、住んでいる県の自治体で、1万円で10キロのお米にしました。

多くの自治体では、ふるさとチョイスから直接申し込めるようになっています。ふるさとチョイスの新規会員登録をしたら、申し込みフォームに必要事項を入力していきます。

2、寄付金の支払い方法を選ぶ

選べる寄付金の支払い方法は、自治体によって異なります。納付書による振替や、口座への振込に加えて、コンビニ決済やクレジット決済ができる自治体もあります。

3、寄付金の使い道を選択する

そして、寄付金の使い道を選択します。日本で唯一、税金の使い道を指定できる制度であることも、ふるさと納税のメリットだといえるでしょう。

4、申告特例申請書を取り寄せる

最後に忘れてはならないのが、「寄付金税額控除に係る申告特例申請書を要望する」にチェックを入れることです。

入力内容に間違いがないかを念入りに確認したら、申し込みを確定します。これで、申し込みの手続きは終わりです。インターネットショッピングに慣れた人なら、いとも簡単にできるでしょう。

5、申請書に記名・捺印して返送する

後日、寄付先の自治体から申請書が郵送されてきますので、記名・捺印をして返送します。返送を忘れると、翌年の税金が控除されない、つまり実質負担金が2000円にはならないのでご注意ください。

わが家の場合は、結果的に4万円の寄付で3万8千円の税金が控除されます。実質2000円の負担でお米50キロをもらえることになるのです。ここまでできたら、すべて完了です。あとは、素敵なお礼の品が送られてくるのを楽しみに待つだけです。 お肉

牛肉、地酒、スイーツなど魅力いっぱいの特典が

お米の他にも、各自治体では魅力あふれるお礼の品がそろっています。そこで、ふるさとチョイスのPVランキングで殿堂入りしている3自治体をご紹介しましょう。

1つ目は、北海道上士幌町。人気のお礼の品は、17種のハーブを混ぜたえさで育てられた十勝ハーブ牛です。1万円以上の寄付をすると、十勝ハーブ牛リブロースすき焼き用肉400gがもらえます。お肉以外でも、十勝しんむら牧場ミルクジャムセットなど数多くの人気商品があります。

2つ目は、佐賀県玄海町。玄海町では、PremiumGENKAIが一番人気です。10万円の寄付で、毎月玄海町の旬の特産品が送られてきます。地酒、みかん、海産物セット、お肉セット、いちごなど、毎月違った特産品が届くので、1年を通して玄海町を感じることができるでしょう。

3つ目は、宮崎県都城市。1万円の寄付では、有名な宮崎牛や焼酎に加えて、チキン南蛮カレーや高千穂牧場スイーツ詰め合わせが人気です。 ふるさと

今年こそ、ふるさと納税を始めてみましょう

確定申告をしなくてもいい会社員にとっては、手続きがとても簡単になったふるさと納税。

まだ始めていない人は、今年から挑戦してみてはいかがでしょう?きっと、魅力ある特産品を通して、その地域への興味や愛情が生まれるはずですよ。

著者:あたらししょうこ

ワーキングママライター
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3児の母ライター、ワーキングママ経験者です。
もうすぐ「社労士ライター」にレベルアップ予定。