君はお台場に立つガンダムを見たか!?
お台場はバブル崩壊による不景気にあえぐ1990年代後半に再開発が行われ、バブル崩壊後の日本を代表する新観光名所として今も多数の観光客を集めています。
お台場の魅力は何と言ってもその広さと様々な施設が集中していること。例えば河田町から移転してきたフジテレビ、天然温泉と江戸の情緒が楽しめる大江戸温泉物語、ヴィーナスフォートをはじめとする様々な商業施設が集中するパレットタウン、独特のデザインで人目を引く大型展示場・東京ビッグサイトなど、一日ではまわりきれないほど魅力ある施設が密集しています。
そして、今お台場で観光客を集めているのが1/1実物大ガンダムなのです。
なぜお台場にガンダムなのか?
お台場に実物大ガンダムが登場したのは2009年のこと。初代「機動戦士ガンダム」が放送されてから30周年にあたるこの年、東京の緑化と魅力ある街づくりをテーマにした「GREEN TOKYOガンダムプロジェクト」が実行されました。
実物大ガンダムは、「GREEN TOKYOガンダムプロジェクト」のイメージキャラクターとして制作・展示されていたのです。
実物大ガンダムの魅力とは
実物大ガンダムは、「機動戦士ガンダム」作中で主人公アムロ・レイが搭乗する主役メカRX-78-2ガンダムを再現しているのが特徴です。その大きさは原作と同じ全長18m、配色もそのまま、夜にはライトアップされ、胸の排気口からは時折風が出る演出、コクピットも原作通り再現されていて乗り込み可能と、動力機関を内蔵していないこと以外はほぼ本物のガンダムと言っても過言ではありません。
実物大ガンダムの魅力は再現度の高さだけでなく、「見上げる実在感」にあるといえます。ガンダム劇中ではアムロたちが整備中のガンダムを見上げるシーンがあり、ガンダムを見に来た観客は劇中人物になりきって見上げることが出来るわけです。
帰ってきたガンダム
実物大ガンダムは2009年7月11日から8月31日までの期間限定でお台場の潮風公園で公開されていました。
そして2010年から2011年初頭にかけては静岡市葵区で開催された「静岡ホビーフェア」で公開されていました。静岡は日本最大のプラモデル生産量を誇っていて、田宮模型やバンダイなどのプラモデルメーカーが工場を持っている土地として知られています。
静岡での実物大ガンダムはお台場の時と違って背中に背負ったビームサーベルを抜いた状態で公開されていて、お台場の時に見に行った観客もまた楽しめるようになっていました。
そして2012年4月、新たに開業した「ダイバーシティ東京」に出店したガンダムフロント東京の目玉として再びお台場に帰ってきたのです。
ガンダムフロント東京での実物大ガンダムの特徴は、劇中で「マグネットコーティング」を施された状態を再現していること。さらに違った魅力を盛り込んで私たちに感動を与えてくれているのです。
ガンダムに焼きハム
2009年のガンダム展示で観客に人気を博したのが茨城県の「五浦(いつら)ハム」です。
奥久慈しゃもや常陸牛などの厳選された地元の食材を使って作ったハムを串に刺して香ばしく焼き上げた焼きハムが、ガンダムを見に来た観光客に受けて定番グルメとなったのです。
しかし、茨城県に本社を置いているため毎日お台場に出店しているというわけではないのが難点です。
もしもお台場を訪れた時に出店していた際は、一食することをお勧めします。ハムなのにジューシーな味わいと歯を押し返す食感が楽しめますよ。