飽食の時代の美容と健康と【ファスティング・ダイエット】
“ファスティング・ダイエット”というと、まだまだ聞きなれないフレーズですが、つまりは断食の事。
断食自体は以前からダイエット法や健康法として取り上げられていましたが、その危険性や自己流のやり方によるリバウンドの可能性の高さから医師や専門機関の指導なしでの断食はあまり推奨されなかったり、思いとどまってしまうところも多くありました。
断食はその効果から一見“即効性があるダイエット”に見えてしまう為、どこかで何かを勘違いされてきたとも言えます。
しかし近年、“ファスティング”と呼ばれるようになった頃からは“目的”や“方法”を洗い直したかのような断食の取り入れ方やよりきめ細かいアドバイスが増え、その美容効果だけではなく生活習慣病の改善と言った健康管理の観点からも再び注目されてきているようです。
改善された“断食”?ファスティング・ダイエット
ファスティング・ダイエットが美容と健康に注目されている大きな理由は、断食後、消化器官の働きがスムーズになる事が挙げられます。
断食の後は消化器官の働きがスムーズになる事もあり、一時的なダイエット効果がすぐに目に見えて現れます。
しかし、ここがファスティング・ダイエットの注意すべき点と言えます。
いくら呼ばれ方が変わっても断食は断食に変わりなく、ファスティング・ダイエットのやり過ぎ、自己流のやりかたは危険であり、逆効果なのです。
例えば通常“筋トレ”を効果的にするには、各所の筋肉の回復時期を読みながらトレーニングを重ねていきます。
このようにファスティングの場合も、ひたすらがむしゃらに取り組むのではなく、健康的で美しい体作りの為のボディケアとする為に、焦らず基本を守り要領を理解する必要があるのです。
言い換えればダイエット効果が上がると嬉しくなってついもっと頑張りたくなってしまう気持ちをおさえ、危険性は依然となんら変わらない事を踏まえたうえでボディケアの一環として取り組むべきとも言えます。
特に本格的なファスティングを考えているのなら、専門機関の指導のもとで行うのが美容・健康面での効果から考えても確実でしかも安全だと言えます。
無理なく毎日続ける美と健康の【ナイトタイム・ファスティング】
しかし、通常(完全)ファスティングをする為には断食に入る前の準備期間、断食を終え通常食に戻す為のリカバリ期間が必要になります。
ファスティングを行えるだけのまとまった日数を確保できない人も多いだろう事を考えると、日程的にファスティングはそうそう簡単に行える事ではないのです。
しかし、ファスティング初心者にも無理のない方法でもある“ナイトタイム・ファスティング”だと、毎日の生活の中に取り入れる事が出来ます。
ナイトタイム・ファスティングのボディケア効果
空腹の感覚を感じる機会が少なくなり、飽食の時代とも言われている現代に生きる日本人が24時間の中にファスティング・タイムを設定する事で一日に一回は空腹の感覚を体験し、不規則な生活リズムを正す事が出来ます。
特に私たちは起きて活動している時間よりも睡眠時にエネルギーを蓄えやすく、食後のエネルギー消費の時間と睡眠時間とが重なってしまう食生活のリズムは、わざわざ脂肪を蓄積させているようなものです。
体がリラックスしている時間帯、主に就寝時に活発化する腸などの消化器官を休める事はファスティング・ダイエットの目的であり、それが結果としてダイエット効果や生活習慣病を改善する事につながっていくのですが、もちろん半日ファスティングも万能&無敵なダイエット方法ではありません。
毎日ナイトタイム・ファスティングを続けて行くと日中の食事内容にかかわらず太りにくくなるというデータもありますが、 そういうデータはあっても、日中の暴飲暴食や栄養バランスを無視した食事は健康的とは言えないので注意しましょう。
忙しい人でも続けられるプランを組む
しかし、ナイトタイム・ファスティングも通常は夕食後から睡眠時を含め、16~18時間何も食べない時間を取り入れる事が基本です。
例えば、PM6:00に夕食を取ったとするなら翌AM10:00~PM12:00までの間断食をするという事になります。
しかし、朝食を摂らないデメリットを考慮し、朝食変わりに野菜ジュースの摂取を勧めるケースもみられます。
16~18時間のファスティングは仕事を持つ人には辛く感じる事も多いかも知れません。
その場合はファスティング・タイムを12時間に設定し、美容を考慮した睡眠時間、就業に掛かる時間等を上手に組み合わせて続けて行くと好ましいでしょう。
さっそく今日から始めたいナイトタイム・ファスティング
- 食べる事を忘れてしまう“熱中できる何か”と巡り合う“ひたすら食べたいのを我慢する”のではなく、食欲に勝る、情熱を注げるような目標を掲げチャレンジしてみては?
- 寝る前の4時間は食べない夕食後と睡眠までの時間をしっかり空け、睡眠時の消化吸収の負担を和らげます。また余計なエネルギー蓄積の予防になります。
- 睡眠時間を含め12時間は食べない(一例)PM6:00夕食→PM11:00~AM6:00睡眠→AM6:30朝食
- 水分はしっかりと。ファスティング・タイム中とはいっても水分が十分に補えていないと肌トラブルや健康トラブルの原因となってしまいます。