日本で96万人以上が受験したジョブパス(旧ビジネス能力検定)とは?|トピックスファロー

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2013年11月11日
日本で96万人以上が受験したジョブパス(旧ビジネス能力検定)とは?

2013年に、それまでビジネス能力検定試験(B検)が、新しくジョブパスという名前に改訂されました。それにより試験内容も変更、より就活や転職にマッチした内容となりました。そこで20年ぶりに改訂されたビジネス能力検定ジョブパスについて調べました。

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新人社員としての基本から、組織運営力まで試されるジョブパス(旧ビジネス能力検定)

1995年からのべ96万人以上が受験しているビジネス能力検定。通称B検。
社会に出る前の教育現場や、入社1年未満の新入社員の研修用プログラムとして多く利用されていたのですが、2013年に改訂され、新しくジョブパスという名称で生まれ変わりました、

このジョブパスは、ビジネス文書検定や英検と同じように、文部科学省後援の資格として認められています。

ビジネスマンならどんな職でも応用可能

ビジネス能力検定ジョブパスは、社会人となる前に身につけておきたいビジネスマナーの初歩から、プレゼン、マネジメントなど実務的な事を中心として、ビジネスに必要な能力を総合的に評価されます。

特に学習内容として『顧客・品質・納期・時間・目標・協調・改善・コスト』という、ビジネスマンなら誰しもが意識しなければいけない8つの項目が中心になります。
その為、『業種が違うから全く役に立たない』という事はなく、社会に出て働く誰しもに関係があると言えるでしょう。
それは、企業が新人社員の研修用として取り入れていた事からも明らかです。

転職に有利

また、今回の改訂により試験に企業が求める人材を育成する内容への変更が加えられました。
これまでの『新人の教育』と共に、就職や転職の際にも有利な資格となりました。

旧ビジネス能力検定(B検)からの変更点

改訂の大きなポイントとしては2つ。

評価基準の変更

ビジネス能力検定では、旧1級から旧3級。さらにジュニアB検を含めた4つで評価していました。
これらの内、ジュニアB検をジョブパス3級に統合。
ジョブパス2級とジョブパス3級の出題範囲はそのままに、出題形式と試験時間を見直し、改訂版としています。

1級の解答をマークシート方式から記述入力式へ

これまで全ての級において、マークシート方式による回答が行われていました。
これをジョブパス2級・3級はマークシートのまま、1級のみが記述入力式へ変更されています。
それに伴い1級の解答はパソコンを使用するCBT方式となります。

ジョブパスの合格率

合格ラインは、100点満点中、何点取れたかにより判定されます。

  • 1級=60点。
  • 2級=65点。
  • 3級=70点。

ジョブパス変更後の合格率はまだ発表されておりません。(2013年5月現在)
そこで旧ビジネス能力検定を例に上げると、

  • 1級(最終)=15.8%
  • 2級=40.4%。
  • 3級=77.6%

受験者や勉強期間に違いはありますが、1級合格率15%といえば、宅地建物取引主任者(宅建)や税理士とほぼ同じ合格率。
簡単には取得できない、難易度の高い資格と言えるでしょう。

同時に取得しておきたい資格

ジョブパスは社会人としての一般常識から、メールや電話でのコミュニケーション能力、クレーム対応、キャリアマネジメントと、ビジネスマンとして押さえておくべきことを幅広く判定しています。
その為、一定の水準を超えるかもしれませんが、面接でアピールしにくい資格とも言えます。

そこで、同じく文部科学省後援となっているビジネス文書検定や、TOEIC、MOS、簿記検定などのビジネス直接関係する資格をセットで取る事をおすすめします。
特にこれらの資格は、難易度も低く、取得しやすい資格と言えるでしょう。

就職や転職で評価される資格

『ジョブパス:旧ビジネス能力検定』は、2級以下は合格率も高く、ここで得た知識はビジネスの現場で役立つ場面も多いでしょう。
もちろん、ジョブパスがあればどこにでも就職できるという訳ではありません。

しかし汎用性の高い資格を探していたり、再就職までにブランクがあり不安という場合には取得しても損のない資格です。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。