朝型?夜型?生活リズムを再確認!
ひとり暮らしだと、家は寝るだけの場所になりがちです。休日はでかけるのか?家好きなのか?洗濯は休日まとめ干しか?平日夜干しか?など、生活リズムは人それぞれ。まずは「自分ってどんな人だっけ?」を確認してからお部屋探しをスタートしましょう。
賃料は「南→東→西→北」の順に高い
同じマンションで同じ階、同じ広さ(間取り)であっても「南向きの部屋の賃料は一番高い」のが不動産の基本。新築物件の場合、同じマンションの中に未契約のお部屋がたくさんあって、選択肢の多いことがあります。ところが、お部屋の広さだけでなく「ただ向きが異なるだけで月々数千円変わってくる」こともありますので、よくチェックしてみましょう。一番人気の「南向き」は、やはり日当たりが決め手
前方に遮る建物がない限り、最も日照時間が長くなる南向きのお部屋は、日中家にいることが多い人にオススメ。冬はぽかぽか陽気が暖かく、光熱費が節約できます。でもその反面、夏は朝から室温が高くなるので暖房代がかかるというデメリットも。南向き&角部屋&最上階は、もっとも光熱費が高くなるパターンなので要注意。とはいっても多くの物件が南向きで建てられているので、都心から離れれば離れるほど、南向き率が7割以上になる地域もあるほど。
朝日が心地よい「東向き」は、朝型生活の方へ
南向きの次に人気があるのが東向き。朝日を感じながら爽やかに目覚めたい、なんて生活が理想の方にはオススメです。逆にいうと、遮光カーテンをつけてしまうと光がほぼ入らないため、東向きのメリットは半減。夜勤があるから午前中は眠りたい、という方は異なる向きの方がいいかも。意外に快適「西向き」は、太陽の角度がポイント
西向きのマイナスイメージにあげられるのが、夕方の西陽。実は西向きに住んでいる人に聞くと、夏は太陽の位置が高いので、部屋の中に日光が直接入ってくる時間はわずか。冬は太陽の位置が低いので、部屋の中に日光が入ってきて温かいとのこと。日照時間が長いので洗濯物がよく乾くことも魅力だとか。午前中は室内が暗いですが、意外に魅力満載です。多忙な人は「北向き」で家賃節約!
北向きの物件は、何といっても家賃が安い。夏は直射日光が当たらずとも気温で洗濯物は乾くし、冬も空気が乾燥しているので、気分的に直射日光さえ求めなければ問題なし。冬は寒いというデメリットはあるとしても、角部屋なら東もしくは西から日光が入る可能性があるので、必ずしも室内が暗いとは限りません。でも、家は寝に帰るだけ、ゆっくりするのは夜、という方に日光は関係ないから、安い家賃は魅力的かも。【番外編】方角以外にも、家賃を上下する要素はたくさんある!
■その物件、ひとり暮らし向きですか?
冒頭で「ただ向きが異なるだけで月々数千円変わってくる」と述べましたが、向き以外にも月々の家賃が変わってくる要素はたくさんあります。最寄駅からの距離や部屋の広さ(平米)、階数や築年数はもちろん、周辺環境も見逃せないポイントです。
例えば、ひとり暮らしなら利用頻度はまずない幼稚園や小・中学校から距離、校区も家賃に大きく影響します。スーパーやディスカウントストアなど商業施設との距離も気になるところ。
いわゆる「子供がいる家族が暮らしやすい場所」は、駅近でなくとも家賃が全体的に高くなる傾向があり、「自分には関係のないところで他の物件よりも家賃が高くなってしまっている!」ということもあり得ます。
■そもそも、家賃の交渉ってできるの?
基本的に家賃の値下げ交渉は、仲介に入ってくれる不動産屋さんの手腕にかかっています。自分で大家さんに交渉することはまずありません。
家賃の値下げ交渉ができるかどうか、ですが、大家さんが「個人」なのか「会社」なのかによって、交渉できる幅が変わってくることも。 基本的に個人で賃貸経営をしている大家さんは、空室を埋めることや住人の人柄を優先する方が多いようです。
そのため、多少家賃を下げてでも、すみやかに安定した職業についている人に入居してもらいたい、という考えから家賃交渉に応じてくれることが多くあります。
一方、会社が経営している物件は、規定がしっかり決まっているので、家賃交渉を進めづらい面もあります。
ただし、その分、建設時から住みやすさに配慮されている優良物件である可能性は期待できます。
ひとり暮らしのお部屋は、実際に見て決めるのが一番
南向きでも、前に大きな分譲マンションがそびえ建っていることも少なくありません。方角だけで物件の善し悪しを判断するのではなく、気になる物件は実際に見に行って「ここは自分にとって暮らしやすいか」をしっかり確かめることが必要です。