SUICAやPASMOの落とし穴
都内を移動するのに『JR』『私鉄』『地下鉄』『バス』を押さえておけば、まず困る事はないでしょう。
さらに便利な事にSUICAかPASMOのどちらかがあれば、いちいち切符を買う必要もなくなり券売機を使うこと自体も少ないと思います。
ですが、これらには自分がいくら使っているか分かりにくいというデメリットがあります。もしオートチャージを使っているならますます把握は困難になるでしょう。
切符を使い分けて賢く節約!
1日、都内を観光する事が決まっているなら、各社のフリー切符を使った方がお得です。
しかし使う路線や、移動距離によっては逆に損をする場合もあるので、どの切符を買うかで迷うかもしれません。
そこで、代表的なフリー切符と使い方をご紹介します。
東京フリーきっぷ
乗り物にこだわらず、どの路線でも使用したいなら『東京フリーきっぷ』が良いでしょう。
23区内であれば、JRやバスにこだわることなく、全てが乗り降り自由の一番困らない切符です。
しかし、その分値段は少し高めの大人1,580円、子供790円。
1日で元を取るのは難しいかもしれませんが、1枚あれば移動手段を考えなくていいのは非常に楽です。
特に行先を決めずにブラブラするには最適な切符かもしれません。
切符は都営地下鉄線の各駅で購入可能です。
都区内パス
23区内のJR普通列車が乗り放題になるチケットです。
地下鉄や東京メトロが使えませんので、多少小回りが利きませんが、主要な駅は全て網羅していますので、観光目的なら何の問題もないでしょう。
価格は少し抑え目の730円、子供360円と簡単に元が取れる価格になってますね。
フリーエリア内のみどりの窓口で取り扱っています。
都営地下鉄・東京メトロ一日乗車券
逆に山手線周辺を細かく移動したいのであれば『都営地下鉄・東京メトロ一日乗車券』が、使い勝手は良いのかもしれません。
こちらはJRを使用できませんが、主要な駅にはもれなく地下鉄が乗り入れていますので、そこまで困る事はないと思います。しいて言うなら改札や出入り口が分かりにくい事くらいでしょうか。
ただこの東京メトロ一日乗車券には『ちか旅』という、都内80ヵ所で特典が受けられるというメリットがあります。特に見たい場所が決まっていないなら、この特典を受けられる場所を回ってみるのも面白いかもしれませんね。
価格は大人1,000円。子供500円。
購入方法は、東京メトロの各駅券売機でお求めください。
都区内・りんかいフリーきっぷ
臨海副都心、つまり『お台場方面』を中心に観光して、残りの時間で都内を回りたいというのなら、この切符が便利でしょう。
都内はJRしか利用できませんが、運賃の高いりんかい線とモノレールに乗れるのでかなりお得なチケットと言えます。しかも利用期間が2日もありますので、1日目をお台場で、2日目を東京の観光にあてる事も可能です。
価格は設定区間によって変わりますので、JR東日本の公式サイトにある『おトクなきっぷ』ページで確認してください。
購入はみどりの窓口かびゅうプラザを利用してください。
意外と盲点な『歩く』という選択肢
正直、東京の交通網を完ぺきに使いこなしている人は、果たしているのでしょうか?
そんな風に疑問に思うくらい、東京の路線は複雑怪奇としか言いようがありません。これでは、どの切符を買えばいいかいつまで経っても決められないでしょう。
そんな時は『歩く』という選択肢がある事を思い出してください。
東京は網の目の様に交通網が走っています。その為、徒歩5分以内の場所に複数の違う名前の駅がある事も珍しくなく、23区内であれば1駅歩いても10分以上かかるような事は無いでしょう。
例えばJRから東京メトロに乗り換える事になっていますが、JRを降りて5分も歩けば目的地に着いたり、あるいは出発駅を3分先の別な駅に変えるだけで乗り換えなしの1本でいく事ができるかもしれません
つまり23区内に限って言えば、そこまで交通手段にこだわらなくても何とかなる場合が多いという事です。
購入前に運賃の計算を忘れずに
観光の目的地が決まっているのなら、フリー切符を買った方が割高になる事も少なくありません。
自分の観光プランに合わせた移動方法の選択を心掛けましょう。