首やデコルデに年齢が出やすい理由
首は4キロ以上ある頭部を常に支えています。これは言い換えると、常にボーリングの球を持ちながら生活しているようなもの。
この為、首には大きな負担がかかり、血行が悪く、首や肩がこるのは仕方がないのかも知れません。
また、首筋の皮膚は顔よりも薄く伸びやすいという事が分かっています。
しかしその下の筋肉と密着していないので、支えがなく「たるみ」やすいのが特徴。
さらに、他の部位よりもよく動かすので、余計に深い「しわ」が作られやすいのです。
デコルテも同様に頭部を支えるのに加え、バストを引き上げるという働きがあります。
しかも、ここは静脈や多くのリンパ腺が集まる場所であり、正常に流れない老廃物はデコルテに溜まる事で、加齢の影響を強く受けてしまいます。
さらに、首元は顔に比べ2倍以上の感染がある為、外気の影響を受けにくく、潤いが保たれやすくなっています。
しかし、この事が逆に手入れを怠る原因になり、気が付いた時には深いしわが刻まれてしまっていた、という事態を引き起こしてしまいます。
首・デコルテ年齢を5歳若返らせる方法
首やデコルテの老化を早めていたのは、『筋肉のコリ』と『リンパに溜まった老廃物』、そして『スキンケア不足』という事が分かってもらえたと思います。
つまり、これらの対策を行えば、簡単に肌年齢を若返らせることができる訳です。
筋肉のコリを解消する方法
最も重要なのは、『姿勢を正す』という事。
特に猫背になっている人はすぐに直さなければいけません。
猫背は最悪の姿勢だった
猫背になる事で首や肩に多くの負担がかかり、コリの原因となるばかりか、現代病とも言われるストレートネックになる原因にもなります。
また、猫背になるとデコルテの筋肉が衰え、バストの形を悪くしてしまいます。
正しい姿勢を保つのがつらいという人は、すでにデコルテが衰えている証拠です。
姿勢を正すだけで、少しずつ大胸筋が鍛えられ、デコルテのラインも綺麗になっていくでしょう。
首筋から肩の筋肉を伸ばす
目安は1時間に1セット。
- 顔を正面に向けたまま、右手を左の肩に置きます。
- 視線はそのまま。右手で左肩を押し下げると同時に、頭を右に傾けます。(左の首筋から、肩の筋肉を伸ばす)
- 手を逆にし、反対側(右側)を同じように伸ばす。
伸ばす時間は15秒程度。息を止めず、吐きながら伸ばすのがコツです。
首の前面と胸元を伸ばす
左右の筋肉を伸ばしたら、次は前面を行います。
- 顎の下と、胸骨にそれぞれ手を添える。
- 息を吐きながら、天井を見上げるようにして顎を上に上げる。
時間は同じく15秒。もし、痛みがあるようなら無理はせず、できる範囲で構いません。
リンパマッサージで老廃物を流す
全身に800個もあるリンパ節のうち、『300個以上が集まる頸部リンパ節』と、『全てのリンパ腺が合流する鎖骨リンパ節』の2ヵ所をマッサージする事が重要になります。
首のしわを消すマッサージ
肌に強い摩擦を加える事は余計なダメージを与える事になります。
そこで、マッサージの際には専用のマッサージクリームを準備する事をおススメします。
もし、マッサージクリームが用意できない場合は、他の物で代用する事も可能ですが、クレンジング剤は余計に肌を傷つける可能性がありますので、マッサージに使用するのはやめた方がいいでしょう。
- 両耳の下にあるくぼみ(耳下腺)を中指でマッサージする。
- 指全体を使い、耳下腺から鎖骨に向かって撫で下ろす。(耳の後ろに溜まっている老廃物を、鎖骨まで押し流していきます)
- 鎖骨“下”のくぼみに指を4本当て、胸の中央から肩に向けて滑らせていきます。(鎖骨まで下ろした老廃物を、脇の下にあるリンパ節にまで流す)
- 1~3を1セットとして、3回繰り返す。
他にも、鎖骨のくぼみの内側にも鎖骨リンパ節があるので、こまめにマッサージするのも効果的。
また、お風呂上りに、鎖骨にシャワーでお湯をかける事で、老廃物を流す事も出来ます。
首筋のスキンケア
顔と同じように毎日ケアしてあげる事が重要です。
そこで、顔のケアを行う時に、一緒にデコルテのケアも行いましょう。
しかし、特別なケアや方法が必要な訳ではありません。
顔のケアの延長として、普段使用している化粧水や乳液をそのまま首元まで伸ばすだけで十分です。
また、春や夏など、デコルデを日にさらすファッションを行う際には、紫外線対策をしっかりと行いましょう。
首は顔よりも皮膚が薄い為、紫外線に弱く、肌が乾燥していきます。
首・デコルテが肌年齢を決定する
自分が他人の首やデコルテを見ている以上に、他人からあなたも見られています。
肌年齢が出やすい場所だけに、日頃のケアを心掛けましょう。