海外でのリゾートバイトはお得?
学生にとってアルバイトは、お金を稼ぐための場所であると同時に社会勉強を行う場所でもあります。職場での人間関係や会社勤めをする際の姿勢や礼儀など、様々なことを学べるからです。
国内でのリゾートバイトには、外国人観光客への接客で生きた多国語を身に付ける機会もあるのですが、外国人観光客に人気の無い土地だとそういうわけにはいかなくなります。
そのため、日本国内ではなく海外のリゾート地でアルバイトをしたいという人も少なくないのですが、海外でのリゾートバイトにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
外国語を高いレベルで学べる
海外でリゾートバイトをする最大のメリットは、その国の言葉を実地で学べるということに尽きます。
接客応対だけでなく日常生活もその国の言葉で話さなければならないので、耳で聞いて口で話す力が見る見るうちに身についていくというわけです。
人間は、必要に迫られた時ほど学習能力が高まるものなので、外国語を身に付けるための手段として有効な方法と言えます。
片言でもいいから日常会話が出来る程度の語学力は必要
海外でのリゾートバイトは「英語やフランス語などの外国語を実地で学べる上にお金まで貰える」と、甘い考えを抱いている人も少なくないかもしれません。
しかし、バイトとは言えお金を貰って働く以上は雇用主が要求するだけの能力を発揮しなければなりません。つまり、働く国で使われている言葉または英語で日常会話が出来る程度の語学力をあらかじめ身に付けていなければならないのです。
全く言葉が分からないのに観光旅行気分で出かけて行っても雇ってもらえない可能性があるのが海外でのリゾートバイトなのです。
日本と違う環境で働ける
日本国内でのアルバイト先は、業種の違いなどは有っても国民性や効率的なシステムの導入などによってある程度まで内容が平均化されていると言っても過言ではないでしょう。
昔のような徒弟制度に基づく雇用体勢ではなく、短期間の研修で一定レベルの戦力を育成して即戦力にする仕組みが普及したことによる弊害とも言えます。
それに対して海外でのリゾートバイトは、日本とは違った雰囲気を味わいながらの労働になります。日本とは違う国民性や風土、働き方など、さまざまな面での違いは貴重な体験になるでしょう。
風習の違いに慣れなければならない
「郷に入っては業に従え」という言葉があるように、外国では自国の習慣ではなく現地の習慣に倣った行動をとらなければなりません。
外国では、日本で通用した習慣やゼスチャーが通用しない処か相手を侮辱する意味合いを持っていることも珍しくないのです。外国で働くということは、そういった不都合を飲み込んで相手に合わせられるように勉強することも大事なのです。
上手くいけば収入増も見込める
海外でのリゾートバイトの美味しいところは、日本国内で働くよりも多くの収入を得られる可能性があるということです。
まず、給与を外貨建てで貰えるので為替相場によっては日本で同じ期間働くよりも多くの収入を得られる可能性があります。接客業の場合だと、給与に加えて客からチップを貰えるので相当の副収入になるのです。
渡航費・滞在費は基本的に自己負担?
このように、海外でのリゾートバイトは働きながら外国語の勉強が出来るという学生にとっては非常に美味しい話であるといえます。
しかし、海外への渡航費用や現地での滞在に掛かる費用は基本的に自己負担となるのです。渡航費用は飛行機代やパスポート・ビザの取得経費、飛行機燃料のサーチャージなどで10数万円はかかってしまいます。滞在費用も家賃や食費など諸々込みで十数万円は掛かってしまうでしょう。
このように、行き来するだけでも相当の費用が掛かるためどんなにバイトで稼いでいても収支はトントン、またはマイナスになってしまう可能性があるのが、海外でのリゾートバイトの最大のネックなのです。