インプラントの寿命が短くなる原因
歯周病がある
インプラントの寿命を縮めてしまう最大の敵が歯周病であるとされています。
歯周病は人工歯根を支えている骨を溶かしてしまいます。そのため、インプラントの脱落を招いてしまうんです。
インプラント治療をするためには、歯周病の治療が不可欠ですが、インプラント治療後も歯周病の予防・治療が重要です。
歯周病を予防するためには、プラーク(歯垢)コントロールが大切です。正しい歯磨きと定期的な歯垢除去を行なう必要があるでしょう。
噛み合わせが悪い
インプラント治療を行なう際には噛み合わせの調整も行ないますが、噛み合わせが変わると、インプラントの寿命を縮めてしまうことになりかねません。
噛み合わせが悪いと、インプラントに過度の力がかかってしまう場合があります。必要以上の力がかかると、インプラントに負担をかけ、壊れる原因になってしまうんです。
メンテナンスは、噛み合わせもチェックするため、噛み合わせの変化に気付くという点でも有効だと言えるでしょう。メンテナンスを定期的に行なうことは、長持ちさせるためにはすごく重要なのです。
歯磨きの回数が少ない
毎食後の歯磨きが理想的です。インプラントを長持ちさせたい人は、毎食後の歯磨きを習慣付けましょう。
虫歯や歯周病で歯を失った人は、歯の手入れが不十分だったのかもしれません。インプラントを長持ちさせるためにも、正しい歯磨きを身につけ、食べたら磨くという習慣をつける必要があるでしょう。
糖尿病がある
糖尿病は、免疫力を低下させるため、歯周病の原因になりやすいです。また、糖尿病は骨代謝の異常を招くため、骨がもろくなりやすくします。そのため、インプラントの脱落を招く可能性があるのです。
インプラント治療は糖尿病の人でもできますが、血糖値を正常な値に近づけるようにコントロールする必要があります。
また、インプラント治療後も、長持ちさせるためには、血糖値のコントロールが必要となります。
喫煙をしている
タバコの悪影響は、口の中の健康にも及びます。タバコは歯周病の原因にもなるんです。
タバコに含まれているニコチンやタールは、歯肉に刺激を与え、血管を収縮させて血行不良を招きます。そのため、歯周病の原因となってしまうんです。
さらに、タバコは唾液の分泌を抑制するため、細菌が増殖しやすい環境を作ってしまいます。
また、タバコは骨の健康にも悪影響を与えます。歯茎の骨量が少なくなることは、インプラントの寿命を短くする原因となってしまいます。
歯周病を防ぎ、健康な骨を維持してインプラントを長持ちするために、タバコをやめるように指示する歯科医も多いと思います。
歯ぎしりをしてしまう
歯ぎしりは、歯や骨、歯茎に強い力がかかり、インプラントに負担をかける原因になります。そのため、インプラントの寿命を短くする原因になってしまいます。
歯ぎしりは寝ている間にしているので、自分では気付きにくいかもしれません。無意識に行なっているので、歯ぎしりを治すのは難しいとされています。
しかし、寝る時の頭の位置を低めにすると歯ぎしりを軽減できますし、マウスピースを使用することで歯や骨への負担を防ぐことができます。
歯ぎしり用のマウスピースは、歯科で作ることができますので、かかりつけの歯科で相談すると良いでしょう。
自分以外のインプラントの寿命を短くする原因
インプラントの寿命を短くしてしまう原因に、次のようなものもあります。
- 医師の技術・学識不足
- 人工歯(かぶせ物)の精度
このような原因があると、自分の努力でインプラントの寿命を延ばすことができないかもしれません。
これらのことは、治療前の情報収集などで防ぐことができるので、事前に医師の技術や経験、人工歯に使用する素材などを確認しておく必要があるでしょう。