マウスピースは、もっとも手軽な歯列矯正方法です
マウスピースは、様々な種類がある歯列矯正の方法のなかで最も手軽なものです。
歯にワイヤーを通すブランケットなどと違って痛みもなく、自分の好きなタイミングで簡単に取り外しすることができます。それに装着のタイミングは就寝時(8~10時間が目安)ですから、人に見られて恥ずかしい思いをする心配もありません。
しかしメリットばかりではなく、使用できる症状が限られているという弱点もあります。
ですからマウスピースの特徴や正しい使い方をきちんと理解して、効果的な噛み合わせ改善に役立てましょう。
軽度の不正咬合の方などに向いています
マウスピースは、こんな症状や希望を持っている方に適しています。
- 軽度の不正咬合である
- できるだけ目立たない方法で噛み合わせを改善したい
- ワイヤーの矯正器具特有の違和感がイヤ
- 取り外しできる矯正器具がいい
- 矯正中にホワイトニングもやりたい
歯ぎしりや顎関節症も予防・改善できる
マウスピースを装着することにより得られる効果は、噛み合わせの改善だけではありません。
就寝時の歯ぎしりを防ぐことができます。歯ぎしりは歯が擦り減る、顎の関節を痛める、頭痛や肩こりを引き起こすなど様々なトラブルの原因になります。
マウスピースにより歯ぎしりが防止できれば、これらのトラブルも一緒に改善することができます。
またマウスピースは顎関節症の予防や改善にも役立ちます。
すでに顎関節症に罹っており悩んでいる方は、ぜひマウスピースの装着を試してみてください。
シリコンやプラスチックなどの素材がある
マウスピースは透明で2mmくらいの厚さのものがスタンダードであり、シリコンやプラスチックなどの素材があります。シリコンのものはフィット感に優れていますが、汚れがつきやすいという短所があります。
プラスチックはその逆で、シリコンよりフィット感は劣るものの汚れがつきにくいという長所があります。
自由に選べますが、症状によって使い分けが必要なこともありますので歯科医とよく相談しましょう。
市販のものを購入するか歯医者で作ってもらう
マウスピースを手に入れるには、市販のものを購入するか歯医者で作ってもらう必要があります。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、それらを理解した上でどちらにするか決めましょう。
市販のマウスピースの長所と短所
- 1000円前後で買える
- 自分で作るので手間がかかる
- 形の調整が難しい
- 種類によって調整できないものがある
歯医者のマウスピースの長所と短所
- 5000円前後と高額である
- 自分で作る手間が省ける
- 自分の歯にジャストフィットするものが手に入る