資格取得はゴールじゃない!英語資格の有効期限の意味|トピックスファロー

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2013年11月12日
資格取得はゴールじゃない!英語資格の有効期限の意味

運転免許など、免許・資格には有効期限が設定されていて更新手続きが面倒に感じる事があるものです。しかし、有効期限中の更新手続きを行うという事は免許・資格を持つにふさわしいかを試すという面を持っているのです。英検やTOEICなどの英語資格の有効期限について解説していきます。

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使わなければせっかくの英語力も鈍る…英語資格の有効期限

勉強中に寝ている女性

どんなに頭がいい人でも、どんなに運動神経抜群でスポーツ万能な人でも、その才能や力を使わずにいるとどんどん衰えていくものです。

また、スポーツの世界では「練習は一日サボれば取り戻すのに三日かかる」という言葉があり、日々の努力の積み重ねを怠ることはせっかくの努力を台無しにしてしまうものと戒められています。

これは英語でも同じことで、どんなに英語力を鍛えても英会話する環境に身を置かなければ宝の持ち腐れでしかない上に、実力はどんどん鈍っていくばかりなのです。

TOEIC・TOFELスコアの有効期限

TOEIC・TOFELのスコアには、受験後2年間という有効期限が切られています。受験から二年間にわたってTOEIC・TOFELの本部でスコアが保存され、受験者は2年間の間ならばいつでもスコアの証明書を取り寄せることが出来るのですが、受験から2年を過ぎるとスコアが消去されて英語の実力を証明する事が出来なくなってしまうのです。

逆に言えば、TOEIC・TOFELは最長二年ごとにテストを受け直す必要があるものと言えますが、「二年たったから受け直そう」という心構えでは二年前と同じかそれ以上のスコアを取る事は難しいでしょう。

英検には有効期限がない、だけど…

一方、日本の代表的な英語資格である英検には、有効期限は設けられていません。つまり、一級を取れば更新手続きも必要なく、ずっと「英検一級」を名乗り続けていられるのです。これは運転免許の更新ですら煩わしく感じる人が多い日本ならではの計らいと言えます。

しかし、有効期限がないという事は逆に言えば「資格の賞味期限が切れても分からない」という事でもあります。例えば30年前に英検一級を取って、それからずっと海外旅行に行くわけでもなければネイティブスピーカーの人と英語で会話する機会を持たなかった人が居るとします。その人の英語力は30年前と同様の英検一級に見合うものだと言えるでしょうか。

折角の英語力も使う機会がなければ忘れてしまう

言葉というものは一度覚えれば一生使い続けられるというものではなく、話したり読み書きしたりしていないと自然に忘れてしまうものです。それは英語でも日本語でも同じで、人と話す機会がないと上手く喉から声が出てこなかったり、漢字を度忘れしてしまったりするのはよくある事です。

どんなに一生懸命に勉強して、人に誇れるような英語資格を取っても取っただけで終わるとすぐにさび付いてしまい、その実力は資格を取る以前より低くなってしまうのです。

英語力維持の為には英語を使う機会を積極的に設ける

どんなに優れた能力や技能も、使わなければ衰えていくもの。では英語力を衰えないようにするためにはどうすればいいのでしょうか?

それは「英語で話す、読み書きする機会を定期的に設ける」ようにする事が大事です。別の英語資格の取得に乗り出す、英会話教室に通う、海外旅行に行くなど、英語を意識して使わなければならない状況・環境に自分を追い込むことで英語力の維持に繋がるのです。

「英検1級取っているからTOEICやTOFELは必要ない」と自分の英語力を過信している人は案外多いものですが、英検などの資格取得はゴールではなく「資格取得者としてのスタート」なのです。資格取得者は自覚を持ってその資格に相応しい実力を維持・練成する事が求められているのです。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。