かゆみを伴う乾燥肌は皮脂欠乏性湿疹?主な症状/治療法/副作用|トピックスファロー

  • フォークラスのライター募集
2013年4月16日
かゆみを伴う乾燥肌は皮脂欠乏性湿疹?主な症状/治療法/副作用

強いかゆみを伴う乾燥肌…それは、もしかしたら皮脂欠乏性湿疹かもしれません。乾燥肌も悪化すると、治るのに時間がかかるので、できるだけ早いうちに病院に行くことをお勧めします。皮脂欠乏性湿疹の主な症状や治療方法などを紹介しているので、要チェック。

ライターとして活動中。デジタルカメラで、素材作りもお手の物。
  

乾燥肌を放っておくと、皮脂欠乏性湿疹に

夏は冷房、冬は暖房…エアコンの普及によって、季節を問わず乾燥肌に悩む人が増えています。
肌のカサつきを感じたら、美容液やクリームなどで保湿してセルフケアしている人が多いでしょう。

日頃から肌の乾燥を感じていても、「体質だから仕方ない」と諦めている人も少なくないはず。保湿の効果がある程度出ているといいのですが、肌の状態が少しも改善されないまま放っておくと、湿疹が出てくることもあるので注意しなければなりません。

これは皮脂欠乏性湿疹と言い、皮膚が乾燥してかゆくなり、かいてしまうことで湿疹になるというもの。
基本的には肌が乾燥しやすい高齢者に多い病気ですが、最近では若い人にも増えています。

主な症状

皮脂欠乏性湿疹はすねや太もも、腰、脇腹などを中心に強いかゆみが生じます。掻きむしってしまった部分が赤くなったり、湿疹ができたりします。時間の経過とともに色素沈着して、黒ずんでしまう場合も。さらには、粉ふき肌、乾燥による亀裂などの症状も見られます。

皮脂欠乏性湿疹が出たら、早めに病院へ

乾燥肌が皮脂欠乏性湿疹へと進行してしまったら、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。ここで適切な治療を受けなければ、症状はさらに悪化していきます。本当は普通の“乾燥肌”のうちに、しっかりとケアするのが一番良い方法なのですが、我慢できないような症状が出てからでなければ病院に行くのは億劫ですよね。皮脂欠乏性湿疹の症状が出てしまったら、覚悟を決めて皮膚科へ!

主な治療方法

皮脂欠乏性湿疹は、視診ですぐに診断することができ、薬物治療が行われます。ここで、治療に使われる主な薬を見てみましょう。

塗り薬

皮膚の炎症を抑えるステロイド外用薬や、皮膚の乾燥を防ぐための保湿薬などが用いられます。
ステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎の治療薬としてよく知られていますが、皮脂欠乏性湿疹(あるいは乾燥肌)の場合、湿疹による炎症を和らげる効果があります。一方の保湿薬には、尿素軟膏や白色ワセリン、MPS軟膏などがあります。

飲み薬

かゆみの原因になるヒスタミンという化学物質の働きを抑える抗ヒスタミン薬を服用します。
ヒスタミンは皮膚ではアレルギーなどを起こす物質として作用しますが、脳内では昼間眠くならないようにしたり、記憶力を高めたり、活動量を増やしたり…といった大事な働きをするのです。そのため、抗ヒスタミン薬を服用することで、集中力や判断力、作業効率の低下を引き起こすことも。抗ヒスタミン薬の中には、このようなパフォーマンスの低下が起きにくいものもあります。まずは病院で相談してみましょう。

ステロイド薬を使う際の注意点

皮脂欠乏性湿疹にも高い効果が期待できるステロイド薬ですが、副作用には十分注意しなければなりません。ニキビができやすくなったり、生理痛や慢性的な疲労感、免疫力低下など人によって様々な副作用が出る場合があります。
薬による副作用を起こさずに乾燥肌の悪化をしっかりと治すためにも、医師の指示にきちんと従い、適切な治療を受けることが大切です。

著者:天地佑樹

ライターとして活動中。デジタルカメラで、素材作りもお手の物。
アイコン
最近ではWEBライターとしての活動が多いですが、紙媒体のライターとしても活動できます。WEBであれば、自身のデジカメで取材場所や掲載したい物を撮影して、記事と共に掲載することも可能です。