“食”関連の仕事に必須の資格!
調理師やフードコーディネーターなど”食”に関する職業には色々なモノがありますが、自分で飲食店を経営するために不可欠な資格といえば食品衛生責任者です。人々の”食”への関心が高まっている中で、取得しておいても損はしない資格の一つと言えるでしょう。
どんな資格?
食品衛生責任者とは、一体どのような資格なのでしょう?食品の製造、加工、調理、販売を行う場合に必要で、衛生管理を行って、安全な食品を提供するための知識を要求されます。飲食店営業、菓子製造業、食肉製品製造業、食肉販売業や魚介類販売業などの営業を行う場合には必ず1人以上の食品衛生責任者の設置が義務づけられています。
食品衛生責任者の資格を取るには?
『食品衛生責任者』は、未経験でも取りやすい資格として知られています。食品を扱う公的資格ですが、保健所が行っている講習や知事が指定した講座を受ければ、基本的には誰でも取得することができます。
ですが、”17歳以上かつ高校生以外”や”義務教育を修了した者”、または”所管地域に在住あるいは開業・選任予定の者”などというように、各都道府県によって受講資格の条件が異なるので要注意。
ちなみに、栄養士、調理師、製菓衛生師などの資格を持っている人は講習会の受講が免除され、自動的に資格取得が可能になります。
講習内容
食品衛生責任者の講習を行う時期などは、各都道府県によって違います。講習内容については、全国で統一されています
受講科目
- 衛生法規:2時間
伝染病、疾病予防、環境衛生、労働衛生など。 - 公衆衛生学:1時間
食品衛生法、施設基準、管理運営基準、規格基準、公衆衛生法規など。 - 食品衛生学:3時間
食品事故、食品の取り扱い、施設の衛生管理、自主管理など。 - 修了考査
上記3科目に対する小テストを行います。
修了証の交付
食品衛生責任者の講習修了者には、修了証が交付されます。お店を開業したり、食品衛生責任者が変更になるときなどには、この修了証を行政機関に提示しなければなりません。
食品衛生責任者として働く!
資格取得自体は簡単ですが、就職や転職に生かす場合、この資格だけを持っていても難しいでしょう。ただ、飲食店や食品メーカーなどで働く際には、食品衛生責任者の資格を持っていると手当などが支給されることもあるので、調理師や栄養士など他の資格にプラスして取得すると◎。もちろん、自分で飲食店を経営する際には、必須です。
食品衛生責任者の仕事は、安心・安全な食品を消費者に提供するため、食品を取り扱う施設で衛生管理をしながら、スタッフに食品衛生上の教育などを行います。さらに、スタッフの健康管理や施設内の設備や器具などの衛生を保つことも大切な仕事の一つ。また、夏場は特に食中毒に細心の注意を払わなければなりません。作業場の温度・湿度チェック、換気、冷蔵庫・冷凍庫の温度管理などに気を配りましょう。併せて、せっかく作った料理(商品)に異物が混入しないように注意を促すことも重要です。