【避妊効果だけじゃない】飲むと毛が薄くなるピルは副作用に注意|トピックスファロー

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2012年12月26日
【避妊効果だけじゃない】飲むと毛が薄くなるピルは副作用に注意

ピルには避妊だけでなく、毛を薄くするなど驚きの効果があります。毛が濃くて悩んでいる女性ならばつい手が伸びてしまいそうになりますが、安易に服用するのは危険です。なぜなら様々な副作用が起きる心配もあるためです。飲み方を誤って健康を損ねては大変ですから、ピルに関する正しい知識を得ておきましょう。

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ムダ毛対策の目的で、安易に服用してはいけない

毛抜き・電動シェーバー・脱毛サロンなど、ムダ毛を処理する方法には色々なものがあります。
そのなかでも一風変わっているのが、ピルを服用するというもの。毛と一体何の関係があるの?と驚くかもしれませんが、実はピルには毛を薄くする効果があるのです。

ムダ毛に悩む女性にとっては、嬉しいニュースですよね。
しかし「ピルさえ飲めば面倒なムダ毛処理から解放される」と安易に考えて利用するのは良くありません。ピルには副作用がありますし、本来ムダ毛対策のために飲むものではないからです。

正しい知識をもって利用しなければ健康を害することもありますから、十分気を付けましょう。

日本で主流なのは低用量ピルです

ピルとは妊娠を防ぐために女性が服用する薬のことで、経口避妊薬とも呼びます。
女性ホルモンの一種である卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(ジェスタージェン)を含有しており、排卵を抑える作用があります。

ピルには大きく分けて高用量ピル・中用量ピル・低用量ピル・超低用量ピルの4種類があります。 それぞれの違いは卵胞ホルモンや黄体ホルモンの含有量です。日本においては、卵胞ホルモンの含有量が50μg以下の低用量ピルが主流となっています。

抗アンドロゲン作用により毛が薄くなる

ピルを飲むと、排卵や妊娠をコントロールしている性腺刺激ホルモンの分泌がストップします。
このホルモンを分泌する脳下垂体が、「すでに体内に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが十分あるので、分泌不要」と判断するためです。その結果排卵が抑えられ、妊娠を防ぐことができるのです。

避妊効果だけでなく毛を薄くする効果もあるのは、ピルには抗アンドロゲン作用もあるためです。
アンドロゲンとは男性ホルモンのことです。男性ホルモンは毛を増やしたり濃くしたりする物質ですから、ピルを飲むことでその働きが抑制され、毛が薄くなる理屈になります。

生理不順が治るなどの嬉しい効果も

ピルには避妊や毛を薄くする効果以外にも、以下のような効果があるとされています。(個人差あり)

  • 生理不順が治る
  • 生理痛を和らげる
  • 経血量が少なくなる
  • 子宮内膜症の予防・悪化防止
  • 子宮体がんや卵巣がんの予防
  • ニキビが治る
  • 毛が薄くなる
  • 胸が大きくなる

重い副作用が表れることもある

ピルは体に良い事ばかりもたらしてくれるわけではありません。
以下のような副作用が表れる場合もありますから、必ず医師の指示通りに服用しましょう。
先ほども言いましたが、ムダ毛対策など美容目的で飲んではいけません。

  • 体重が増える
  • 情緒不安定になる
  • 偏頭痛
  • 性欲が落ちる
  • 吐き気・嘔吐
  • 体のむくみ

珍しいケースですが、以下のような重い副作用が表れることもあります。

  • 肝機能や腎機能の低下
  • 血栓症
  • 子宮筋腫や糖尿病の重症化

※ピル服用中にタバコを吸うと、心臓などの循環器に副作用が起きるリスクが高まるとされています。 

著者:渡辺芳樹

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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。