ストレス発散を心がけると、うつ症状の改善に◎
弱いものにせよ、強いものにせよ、私たちは日常生活の中で様々なストレスにさらされています。
同じストレス状況下にあっても、大きな精神的ダメージを受ける人もいれば、それほど受けない人もいますし、さらには、ダメージを受けているにもかかわらず、そのことに気づきにくい人もいるでしょう。
うつ病を患っている人は、小さなストレスでもそれが積み重なり、結果的に心に大きなダメージを与えることになってしまうのです。受けてしまったストレスを上手に発散できない人が、うつ病にかかりやすい傾向にあるので注意しなければいけません。
すでにうつ病を発症している人でも、日頃のストレス発散は、症状の緩和・改善に効果的です。ここでは、心がすっきりと軽くなるストレス発散法を紹介してみましょう。
1. 栄養バランスの取れた食事・十分な睡眠
うつ病になると、精神的な不調だけではなく、身体の不調にも悩まされるようになります。体調を整えなければ、心を元気にすることはできません。そのためには、まず栄養バランスの取れた食事をして、十分な睡眠を取ることが大切です。
食欲不振や不眠などのうつ症状を抱えている人もいると思いますが、少しずつ食べられる物を食べ、処方された睡眠薬を飲むなどしてできるだけ睡眠を取るようにしましょう。食事や睡眠は生活の基本となるもので、心身の健康のために欠かせません。
2. 適度に運動する
食欲がわき、そして夜によく眠れるようにするには、適度な運動も役立ちますよ。特別激しい運動をする必要はありませんので、無理のない範囲で身体を動かすようにしましょう。室内で軽いストレッチをするだけでもストレス発散にはなりますが、もし可能であれば外の空気を吸いながらウォーキングなどができると、なお良いですね。比較的体調や気分の良い時にやってみてください。
3. 思いっきり笑ったり、泣いたりする
笑ったり、泣いたり…うつ病の人は、自分の感情をおもてに出すことが苦手とも言われています。楽しいことや面白いことがあったら笑っていいですし、何か悲しいことがあれば我慢せずに泣いてもいいんです。
笑うこと・泣くことも、立派なストレス発散法の一つ。今は、悲しい音楽を聴いたり、悲しい映画を観たりして意識的に泣いている人も多いようですよ。心の洗濯にいかがですか?また、様々な研究結果により、笑いは免疫力やヤル気アップに繋がることが分かっています。
4. 周りの人に愚痴を聞いてもらう
自分の中でうまくストレス発散ができない場合は、家族や親しい友人など、周りの人に愚痴や悩み事を話して聞いてもらうだけでも◎。心の中のイライラ・モヤモヤ感がスッと消えていくでしょう。人と話すことが嫌な人は、手紙に書いて渡してもOKですし、交換日記のようなものを書いても良いかもしれませんね。書くことで、ある程度気持ちの整理もできるので一石二鳥ではないでしょうか。
5. ゆったりお風呂に入る
入浴は、とても効果的なストレス発散方法です。お風呂に浸かりながら、心と身体をリラックスさせましょう。好きな入浴剤などを入れると、さらに効果的。ぬるめのお湯にゆっくり入るのが良いですよ。お風呂でのリラックスタイムを楽しんでいるうちに、心の中のイライラ・モヤモヤが解消されているはず。
ですが、うつ病の人の中にはお風呂にさえ入るのが億劫になってしまう人もいます。その場合は無理せず、シャワーだけでもOK。それだけでも、随分違うと思います。
6. 趣味に没頭する
これは、うつ症状が軽い人にオススメのストレス発散方法と言えるでしょう。好きなこと、趣味があれば、それに没頭することで、ストレスは軽減されていきます。
これといった趣味がない…そんな人も、少しでも興味を持てることを探してみると良いかもしれませんね。音楽を聴いたり、読書をしたり、料理を作ったり、どんなことでも構いませんが“楽しくできる”ことが大きなポイントです。