独学でも着実に英語力を高める勉強のしかた|トピックスファロー

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2012年10月16日
独学でも着実に英語力を高める勉強のしかた

英検やTOEICなどの英語資格の取得には、相応の英語力が必要になります。しかし、英語力を身に付けるには「高いお金を払って英会話教室に通わなければならない」というイメージが強く、手を出しかねている人も少なくありません。独力で英語力を高めるための勉強法を紹介します。

WEBライター
  

英会話学校や語学留学に踏み切らなくても英語力を上げる勉強法とは

今や学校でも会社でも、高い英語力を身に付けることが求められる時代です。それも「英単語の書き取りや文法の穴埋めが出来る」というレベルではなく、「ネイティブスピーカーと通訳・翻訳機を介さずに、かつ筆談なしで英語の会話が出来る」というレベルで、です。
このレベルに達するには、ネイティブスピーカーとのふれあいが欠かせないと思われがちですが、海外留学や英会話教室に通っても英語力が身に付かない人もいます。その一方で、独学で身に付けた英語だけでネイティブスピーカーと意思疎通できるという人もいます。
これは頭の出来がどうとかの問題ではなく、いかに「英語を使いこなせるようになれるか」を考えて勉強した結果なのです。

英語力の基礎は文法と単語にあり

「生きた英語を身に付ける」というようなテーマを掲げている勉強法は、大体「学校で習う英語は役に立たない」という前提で始まるものですが、これは大間違いです。

国語の古典で習った漢文を思い出してください。教科書に載っている漢文には全て返り点が付けられていて、返り点の指示に従って読めば訓読できるようになっています。
では、返り点なしで初めて見る漢文を出題されても間違わずに読むことが出来ますか?返り点がなければ、漢字が正確に読めなければ文字通りチンプンカンプンで一文字も読めないはずです。

英語も漢文と同じで、正しい読み方のための文法を覚えていなければ、語彙力がなければ正確な意味をとらえることはできません。学校で習う英語は、文法と語彙力に繋がる英単語に比重が置かれていますが、それは間違いではないのです。

独学で英語を身に付けようとするのであれば、最初は中学生・高校生向けの英語の参考書・問題集で文法や単語に集中して勉強するのが大事です。文法が身についていれば文章の流れをつかむことが出来ますし、単語を一つでも多く知っていれば読める文章はグンと幅広くなります。

ラジオやポッドキャストでリスニング力を鍛える

中高生向けとはいえ参考書・問題集での勉強を続けていれば、筆談でネイティブスピーカーとコミュニケーションが取れる程度の英語力は身についているはずです。
しかし、文章相手の勉強だけしかしていないので肝心のリスニング力はほとんど身についていないと言っても過言ではないでしょう。

リスニング力を高めるためには、誰かが話している英語を聞き取るようにするのが一番です。
リスニング教材として理想的なのがNHKラジオの語学講座、そしてTEDのプレゼンテーション動画です。どちらも英文テキスト・和訳テキストが存在していて、耳で聞きながら目でテキストを追ってリスニング力を鍛えることが出来るのです。NHKラジオはテキストが書店で購入できますし、TEDは翻訳用字幕がテキスト化されているサイトがあります。

NHKラジオは放送分が一か月分まとめて、TEDはプレゼン動画が公式サイト上で公開されているので、デジタルオーディオプレイヤーに入れて通勤・通学中に聞くということもできます。
普段から英語を耳に馴染ませておくことがリスニング力向上のカギとなるのです。

TOEICに挑戦するためにも問題集に取り組もう

基礎を固めて、毎日のようにリスニング力を鍛えていれば「自分は英語が出来る」という自信がついていることでしょう。
しかし、自分の実力に自信があっても実力を裏付けするものがないと周りには信用されないもの。やはりTOEICに挑戦して自分の実力がどれほどのものかを確かめる必要があります。

TOEICの試験ではリスニング問題とリーディング問題が出題されますが、中学・高校で習う英語の基礎だけでは高得点を取るのは難しい、実践的な内容が多いのが特徴です。そのためTOEICの受験者はTOEIC公式の問題集で実力を付け直してから試験に挑戦する人がほとんどです。
たとえTOEICを受験しなくても、公式問題集に挑戦するのは英語の上達に有効な勉強法となるので、基礎が出来て来たら取り組みましょう。

何度も問題を解いて「分かったつもり」を取り除く

どんなジャンルの勉強でも、実力練成の邪魔をするのが「分かったつもり」です。
例えば「18÷3」という問題があったとして6という答えを出すことは簡単ですが、「なぜ6になるのか」という答えを出す過程が説明できなければ、問題が解けていても分かっているとは言い難いものです。
英語もそれと同じで、問題ごとの答えがルーチンワークや当てずっぽうで出したものではないことを証明できなければ「分かったつもり」で解答しているにすぎません
この「分かったつもり」を取り除くには、何度も問題を解いて「なぜこの答えになるのか」を分析し順序立てて自分で咀嚼することが大事なのです。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。