「ビジネスシーンで通用する」英語力を測るならBULATS!
日本人はよく言えば奥ゆかしい、悪く言えば消極的で遠回りな言い方を好みます。このような日本人的な意志表現は、「礼節をもって接している」と取られることもあれば「自己表現が苦手」と取られることもあります。
ビジネス英語では、日本人的な習性である「イエス・ノーを曖昧にする」が出ないよう、しっかりと意思表示する事が大事ですが、「自分は英語が出来る」と思っている人ほどビジネス英語の機微を軽く見ている所があるものです。
ビジネスシーンで使われるビジネス英語の実力があるかどうかを判定するのが「BULATS」なのです。
BULATSとは?
BULATSは「Business Language Test」の略称で、イギリスのケンブリッジ大学の語学検定開発機関であるケンブリッジESOLが開発したビジネス英語検定の事です。
日本では、財団法人日本英語検定協会がケンブリッジESOLと共同で開発した通称「Step BULATS」が実施されています。
BULATSでは、ビジネスシーンで使うビジネス英語の実力を測ることを目的としています。日本ではまだ知名度が低いのですが、世界トップクラスの伝統と実績があるケンブリッジ大学という権威の後ろ盾があり、英検を実施している日本英語検定協会が実施している検定なので、その信頼感は高いものと言えます。
BULATS受験について
BULATSを受験するためには、受験者が最低10人以上いる団体で申し込まなければなりません。つまり個人受験は考慮外となっていますが、官公庁・会社・学校・英会話学校・塾などが団体と規定されているのでBULATS受験を扱っている英会話学校や塾を利用すれば個人でも受験できます。
BULATSはペーパーテストとオンラインテストの2種類があって、団体の都合に合わせて選ぶ事が出来ます。テストではリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの四項目の実力判定が行われます。
試験結果は一部のテストでは試験終了後に、それ以外は5~10営業日以内に返送される為、忙しいビジネスマンにぴったり
英語力のベンチマーク(基準)設定にも効果あり
社内公用語を英語にする企業も増えていますが、ただ「英語を話せる」のと「英語で意思疎通が出来る」のとでは大きな隔たりがあるものです。「我が社の社員は全員TOEIC500点以上」と誇っていても、肝心の英語でコミュニケーションする時に意志疎通出来なければ意味がないと言ってもいいのです。
BULATSでは企業側との連携で、職場における英語力のベンチマーク(基準、指標)設定の支援を行っています。ベンチマークの設定は、「あるべき姿、目指すべき目標」を設定することそのもので、職場全体の成長や成果を評価する指標となるのです。
英語はスキルではなくツールだという意識
BULATSのコンセプトとして一貫しているのは、『英語はコミュニケーションスキル(技能)ではなくコミュニケーションツール(道具)である』という事です。スキルだと、学ぶ人の素質などに習得が左右されてしまいますが、ツールは正しい使い方を知っていれば誰でも使えるからです。
このような意識の持ち方は英語学習にも大きく影響してきます。「自分には英語の才能がないから学んでも無駄」と考えるのではなく、「英語は正しい使い方さえわかれば誰でも出来る」と考える事で英語を身近なものに変えていくのです。