TOEICやTOEFLでは不十分!?
近年ビジネスのシーンにおいて重要視されるようになったスキル、英語力。
英語力と一口に言っても、英文を日本語に翻訳する、英文のマニュアルを読解するなど、その能力の中身は多岐に渡っています。
そのなかで最も重要視され強く求められているものといえば、ずばり英会話能力。
通訳が良い例ですが、他にも英語を母国語とする相手とのコミュニケーション、商談・取り引きといったシーンにおいても、この能力は不可欠です。
英会話能力を向上させるためには、言うまでもなく人一倍の勉強や努力が必要です。
そしてそれをクリアしたら、今度は実力を示す証が必要となってきます。つまりは、英語の検定資格の取得ですね。代表的なものを挙げるならば、TOEICやTOEFLといったところでしょうか。
これらは世界共通の有名な検定資格ですが、残念ながら実際の対話能力を示すものさしとしては、やや不十分と言わざるを得ません。なぜなら周囲に自慢できる程のハイスコアの持ち主でも、「本番では思うようにしゃべれなかった」というケースが多々あるためです。
英会話検定なら、『本当の英会話力』がわかる
そんななかで近年注目を集めているのが、「英会話検定」という資格。
英会話検定とは読んで字のごとく、英会話の能力を評価する検定試験のことです。2009年に登場したばかりの比較的新しい資格であり、日本英会話協会がその主催団体です。
試験内容は、面接官とのマンツーマンでの会話のみという至ってシンプルなもの。
他の検定試験のように筆記試験は行われません。シンプル過ぎると感じるかもしれませんが、対話の相手はネイティプやそれに準ずる面接官ですから、あなたの英会話能力が正確に評価・判定されます。
本番で通用する能力があるか否かをリアルに知るのに、これほど有効な手段はありません。
この試験を受けると、自分の『本当の英会話力』が明るみになります。純粋な実力勝負ですので受験するのは勇気が要りますが、それ故にやりがいやチャレンジする価値は十分と言えるでしょう。
認定基準は7段階
英会話検定の認定基準は、以下のように7段階に分かれています。
自分がどのレベルに属するか見当をつけて、ぜひ実力試しをしてみましょう。英会話検定に興味のある方や、自分の英会話能力を正確に知りたい方の参考になれば幸いです。
【ネイティブA】
試験時間は20分。ビジネス用語の熟知や哲学などの分野に対して流暢に意見を述べられるなど、ネイティブ以上のハイレベルな英会話能力が要求されます。
【ネイティブB】
試験時間はAと同じく20分です。時事的・道徳的問題などに関して意見・会話ができるなど、ネイティブと同等レベルの英会話能力が求められます。
【1級】
面接官の質問に対して明確・論理的に解答できる。豊かな表現力やボキャブラリーの豊富さなども評価されます。1級を所得すれば、就職にも強くビジネスのシーンで活躍できること必須です。
【2級】
時事的出来事について簡単なディスカッションができるレベルです。英語での日常会話ができれば合格できるでしょう。自分の気持ちや意見をきちんと表現できると更に◎。
【3級】
自分の趣味や興味の対象に関して、英語で説明できることが条件です。
【4級】
英語で自己紹介ができる、面接官の問いに英語で正しく答えられることが条件です。
【5級】
面接官の簡単な英語質問に答えられる、簡単なコミュニケーションを取れる、が基準となっています。
英会話初心者は、この級を受験して雰囲気に慣れると良いでしょう。
※5級~1級の試験時間はいずれも5~10分です。