特選!東京の初心者でも楽しめるアートマップ|トピックスファロー

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2012年10月18日
特選!東京の初心者でも楽しめるアートマップ

美術というと堅苦しいイメージを持つかもしれませんが、そんな食わず嫌いはもったいない。東京ほど一流の美術に触れる機会の多い街はありません。そこで東京に住んでいるなら一度は行ってほしい、誰でも楽しめるアートスポットを集めてみました。

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
  

まずは「ぐるっとパス」を手に入れよう

都内の美術館や博物館巡りに欠かせないのが、「東京・ミュージアムぐるっとパス」でしょう。
これは都内にある75の美術館や博物館の入場券がまとめられたチケットブック。
価格は2,000円。有効期間は2ヶ月間。
対象となっている施設ならどこでも購入可能ですので、複数のミュージアムを回るのであれば買って損はありません。
しかし、施設によっては企画展が別料金であったり、割引であったりしますので購入前に確認しておいた方がいいかもしれませんが、普段訪れないミュージアムにふらりと立ち寄った先で、思いがけない作品に出会えるかもしれませんよ。

東京都現代美術館

江東区にある美術館で、開館は1995年。日本最大の面積を持つ美術館。
その名前の通り、第2次世界大戦以降の美術品を多く収容し、30年の美術史を一連の流れの中で見られる工夫は現代美術館ならではのものです。

所蔵作品は4,500点。
特に有名な物としては、アメリカの芸術家『アンディ・ウォーホルのマリリン・モンロー』、同じくアメリカの『ロイ・リキテンスタインのヘアリボンの少女』があります。
しかしMOTコレクションはテーマごとに入れ替えが行われますので、常に作品が見られる訳ではないのが残念な所です。

野心的な企画展示

美術館の面白さは美術館の特色を出した企画展示。その点、現代美術館は多くの美術館の中でも特に尖がった様々な企画を行っていると言えるでしょう。
それは芸術の枠を広げ、F1やアニメーション、特撮などを取り上げています。
特に毎年、夏にスタジオジブリと協力し行っている企画展は、広い館内がひとであふれかえるほどの人気を博しています。

国内随一の蔵書がある図書館

この美術館の特色の一つに、10万冊以上の美術書を集めた美術図書館があります。
美術書に関してなら、間違いなく国内最大の資料室を惜しげもなく無料で開放しており、予約なしで誰で閲覧可能になっています。
HPから蔵書検索が可能ですので、興味のある方は利用されてはいかがでしょうか。

原美術館

品川区の住宅街の中にある私立美術館。
設立者は実業家「原邦造」氏。現在、美術館として使用されているのも設立者の邸宅だった物。

東京の美術館を上げた時、常に名前がでるほど人気が高いのですが、やはり国立の美術館に比べれば、こじんまりとしていて収蔵点数も少なく感じるでしょう。。
それにも拘わらず高い人気を集めているのは、その美術館全体を取り巻く雰囲気にあるのではないでしょうか。

空間そのものがアート

訪れた人が「雰囲気がすでにアート」というように、庭園や建物全体が一つにまとまり、落ち着いた雰囲気があります。
また一斉に人が訪れる場所ではないので、ゆっくり作品を鑑賞することが出来ますよ。

国立西洋美術館

実業家「松方幸次郎」氏が収集した、松形コレクションを基礎として1959年に設立された国立西洋美術館。
建築家ル・コルビュジエが設計した重厚な佇まいと、観覧者を出迎えてくれるロダンの彫刻群を見る度に「これが美術館」と思える、人が思い描く美術館を体現しているような気になります。

有名作を取り揃えた常設展示

収録作には世界的に有名な画家や彫刻家の作品が揃っており、そのラインナップは国内随一。
「ロダン」「ゴッホ」「ルーベンス」「ゴーギャン」「セザンヌ」「モネ」「ルノワール」「ミレー」「モロー」「ドラクロワ」など、一人の作品で企画が組めるような、西洋美術史でも重要な役割を持つ作品が揃っています。

何より驚かされるのが、これらの作品の多くが一人の日本人によって集められたことです。
その情熱がなければ、こられの作品を日本で見ることは出来なかったでしょう。

立川アートコレクション

美術を広くオープンスペースで不特定多数の人と同時に楽しめる身近な物とした『パブリックアート』という表現方法があります。

「渋谷のモヤイ像」や「新宿アイランドタワーのLOVE」がその一例ですが、東京で町全体をアートにする為最も力を入れているのは立川市ではないでしょう。

美術館の様な街づくり

米軍から変換された跡地を都市開発する時、念頭から美術とともにある街を作るべく計画されており、現在作品数は109個。
その多くが、車止めやベンチ、あるいは街路灯などの実用的な役割を持って街の景観と融合しており、他の街並みとは一線を画した独特の趣を感じさせてくれます。

まだまだ紹介しきれない美術館の数々

ぐるっとパスが使える場所だけでも75ヵ所。とても紹介できるものではありません。それに博物館や科学技術館など、ちょっと探せば芸術に関する施設は驚くほど見つかるでしょう。

東京都新美術館や、国立西洋美術館の様に圧倒されるような美術館もあれば、原美術館の様な落ち着ける場所もあるのが東京の美術館です。

休日に、ぐるっとパスを片手に近くの美術館に飛び込んでください。
きっとお気に入りの場所が増えていく事でしょう。

著者:坂下モド

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
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ペットを飼っている関係上、ペット関連の記事を多く執筆。現在ではジャンルを問わず、政治・経済なども