貿易実務検定では実務遂行能力が試される!
貿易実務検定は、貿易に関する仕事や商社への就職を目指している人、スキルアップを目指す商社マンが多く受験している就職や業務に役立つ検定です。
C級・B級・準A級・A級があり、段階的に知識を深めることができるため、無理なく学習が進められると言えるでしょう。
C級は貿易の序章ですが、A級になると貿易実務経験5年以上(判断業務を行える)に匹敵するほどの知識を持ち合わせていることが証明できます。
異業種から貿易事務や商社への転職を目指す人は、実務経験に匹敵する知識・業務能力をアピールできるのは大きなメリットと言えるでしょう。
貿易実務検定について詳しく!
貿易実務検定は受験資格がありませんから、誰でも受験できます。検定の詳細は次の通りです。
試験の日程
以下の日程で、C級は年4回、B級・準A級は年3回、A級は年1回検定試験が実施されています。
C級 |
B級 |
準A級 |
A級 |
例年3・7・10・12月 |
例年3・7・12月 |
例年3・7・12月 |
例年3月 |
受験地
貿易実務検定は、残念ながら全国各地で実施されていません。東京・神奈川(横浜)・千葉・埼玉・大阪・愛知(名古屋)・広島・福岡・沖縄の会場で実施されています。
また、東京都のみ数カ所の会場で検定が実施されています。
検定試験の範囲と合格基準点
C級
貿易実務に関する問題と基礎的な貿易実務英語に関する問題が出題されます。
貿易実務150点、基礎的な貿易実務英語が50点の割合で出題され、160点(8割正答)で合格となります。
B級
B級は、C級に比べ貿易実務英語・貿易実務試験の難易度が高くなり、貿易マーケティングの範囲が加わります。
出題の割合は、貿易実務英語100点、貿易実務150点、貿易マーケティング50点であり、300点中210点(7割正答)で合格となります。
準A級
準A級試験はB級試験と範囲はほぼ同じですが、貿易実務に貿易税務が、貿易実務英語に英作文が加わり、全体的な難易度が高くなります。
貿易実務200点、貿易実務英語100点、貿易マーケティング100点の割合で出題されます。合格基準点は、その試験ごとに設定されますが、例年5割5分程度正答(220点)で合格できていると言われています。
A級
A級試験は準A級試験と範囲はほぼ同じで、難易度が高くなります。
貿易実務200点、貿易実務英語150点、貿易マーケティング100点の割合で出題されます。A級も、準A級と同様、合格基準点はその試験によって異なります。
検定の難易度・合格率
近年の合格率は次の通り。A級では難易度の高い検定であると言えるでしょう。
C級 |
B級 |
準A級 |
A級 |
約53% |
約39% |
約32% |
約8% |
貿易実務検定は独学で合格できる??
どの級も独学での合格は可能かもしれませんが、準A級・A級になると、独学での合格が難しいと感じる受験生が少なくないようです。
特に貿易事務など、貿易関連の実務経験のない人は、丸暗記で勉強を進めていると、難易度が高くなるにつれて理解度が乏しくなるとか。
貿易は丸暗記ではなく、流れで理解する必要があるのです。
貿易実務検定は、通信講座や通学講座があるので、貿易について全然わからないと言う人は、受講してみるのも良いでしょう。
また、貿易実務検定を実施している貿易実務検定協会では、講座を行っていますし、専用の教材も販売しています。直前には1日集中対策講座を開催しています。
貿易実務検定協会HP:http://www.boujitsu.com/index.html