食と睡眠におけるルールを決めよう
同棲や結婚生活というものは、好きという気持ちだけではどうしようもなくなる場合があります。男と女である上に、他人同士がひとつ屋根の下で一緒に住むわけです。生まれ育った環境や性格や癖などが原因で喧嘩などのトラブルが起きないためにも、仲良く共同生活をしていけるように住む前にお互い確認をしたり、2人だけのルールを決めておくと良いでしょう。
まずひとつめに、食事についての「味」に関する確認をしておくほうが良いです。例えばカレーなども、彼のほうが辛いものが食べれない場合、カレーを作ってから辛すぎて食べれないと言われるとあまり良い気はしないものです。マヨネーズが食べれないとか、猫舌なので熱い料理は苦手であるとか、朝ごはんがパン派かごはん派かなど、初めにお互い知っておくほうが良い事項がたくさんあります。
食事は2人で生活していく中で、必ず行う大切な営みです。育った環境の違いが現れやすい部分でもあるので、前もってお互いの「食に関するお願い」などを話し合っておくと良いでしょう。
その次に、起きる時間や寝る時間についてです。お互いの仕事も関係してきますし、朝型か夜型か知っておかなければ、共同生活をしていく上で疲れてくることがあります。この点に関しては、合わせられるほうができる範囲で合わせていくことも大切です。
プライバシーや家計の問題について
3点目は、プライバシーについてです。これはマナーも関係してきますが性格にもよります。ひとりの時間が必要な人もいれば、ずっと一緒にいたいという人もいるでしょうし、部屋も仕切りが欲しいという人もいれば気にしないタイプもいるでしょう。そういうことを先に知っておかなければ、後々から揉める元になってしまいます。
相手宛の郵便物も、いくら一緒に住んでいるとはいえ本人でないと開けるべきではないというのが一般的な考えかもしれませんが、中には封書ではなくて小包やお歳暮などの贈呈品の場合は開ける方もおられると思います。そういったことも、開けて良いのかどうなのか、細かいことかもしれませんが、揉め事を防ぐためには大事なことです。
それから4点目は、家計についてです。近年はすべて割り勘の夫婦なども見られます。大切なことは、お互いが納得した方法をきちんと話し合っておくことです。お金のことを中途半端にしておくと、必ずトラブルの元になります。特に同棲の場合には、結婚生活と違っていささか曖昧な部分が出てきますが、家賃や食費や光熱費について、どのようにお互いの収入の中で払っていくかということを決めておくことはとても大切なことでしょう。
大切なのは、お互いを知って妥協案や解決策を一緒に考えること
最後の注意点ですが、お互いにこれだけは嫌ということを伝えておきましょう。良いことは前もってわざわざ伝えなくても、そんなに問題にはなりません。けれども嫌なことや許せない点においては、お互いに知っておいたほうが、後々いろんなシーンで楽です。
例えばできるだけ電気をつけっぱなしにしないで欲しいとか、歯磨き粉のフタは必ず閉めて欲しいとか、ハーブの香りがどうしても苦手なので芳香剤はそれだけは買わないで欲しいとか、いろいろとあると思います。
休みの日は疲れているので何時までは寝たいとか、お風呂は長湯したいとか、先に話しておくのです。
細かい人なら尚更、いろいろと気になる点やこだわりたいことがあると思いますが、大切なことは何もかも相手に押し付けたり求めるのではなく、お互いを知ることによって解決策や妥協案などを一緒に考えていくことです。
一緒に生活をするということは、お互い広い気持ちで相手を思いやって暮らすということです。自分の思い通りにいくわけがないですし、自分勝手な振る舞いは相手も疲れてしまいます。自分の意見や主張も大切ですが、それを言うだけではなくて、我慢できる点は我慢していきましょう。そうすることによって、お互いが自分も相手も大切にしながら、楽しく快適に暮らしていけるのです。