幼い子供がいる場合に考慮すべきこと
まだ子供が幼くても、外へ出て働きたい、もしくは働かざるを得ない事情を抱えている方はたくさんいらっしゃいます。
その場合、何よりも先に、子供の預け先を考えなければいけません。
たとえ預け先が見つかったとしても、幼い子供は急に熱を出したり、怪我をしたりして、具合が悪くなることがしばしばあります。
その時、仕事を休んで駆けつけることができれば問題はありませんが、休暇や早退を申請したくても、許可をもらえないような事情が発生することも考慮する必要があります。
そのような時のために、まずは二つの対策を取る必要があります。
一つは、職場もしくは家庭に近い距離にある上に、信頼できる保育所を確保することです。
できれば、病身でも預かってもらえるサービスがついている保育所を探すことをお勧めします。
もう一つは、実家の両親や親戚など、頼りになる身内に子供を預けることです。
いざとなったら自分に代わって病院へ連れて行ってもらうために、保険証や診察券を預けられるくらいに近しい間柄であることが重要です。
以上のように、幼い子供を抱えた専業主婦にとって、安全で安心できる保育所もしくは身内を確保するというこの二つが何よりも重要な対策と言えます。
本格的に仕事先を探すために重要なこと
長く専業主婦をしていた人たちには大きな不安があります。
それは、自分にできる仕事なんてあるのだろうかという自信の喪失です。
独身時代に取得した資格が生かされる場合もありますが、技術革新の進歩により、過去のスキルやキャリアが通用しないことも多々あります。
パソコンに自信がない方も多く、再就職に踏み出せずにいる方も見受けられます。
とりわけ事務の仕事に就いていた方は、現在のパソコン業務は覚えられないのではないかと心配します。
ならば、事務ではない仕事を探そうとしても、初めての仕事をできるのかと怖れを抱きます。
仕事先を探そうとしながらもさまざまな心配をしている方には、二つの対策をお進めします。
まずは、かつて取得した資格を生かしたり、勤めていた職場に近い内容の仕事を探したりして、過去の経験を活用することです。
新しい技術が必要になるかもしれませんが、好奇心を忘れずに努力すれば会得することができます。
もう一つは、主婦業に近い仕事を選ぶことです。
料理や掃除、洗濯などは主婦ならではの働きを期待できます。
また、主婦はご近所付き合いなどのコミュニケーションも得意なので接客も可能です。
職場の選択に不安をお持ちの方は、過去の資格や仕事を生かす、主婦ならではの仕事を探す、この二つの対策をお進めします。
家族の理解と協力を得るということ
子供や仕事の問題が解決できたとしても、最後に大きな難問が待ち受けています。
それは、主婦が外に出て働くことに対する、家族の理解と協力です。
主婦は、家の中の家事をすべて引き受けるものという認識を持たれています。
けれど、外に仕事を持つようになったら、時間はいくらあっても足りません。
それでも尚、家族は料理や掃除、洗濯や町内会などのご近所付き合いのすべてを主婦がするものと思いがちです。
外に出て働くことが決まったならば、是非とも家族の理解と協力を得ることが大きな対策となります。
主婦に代わって茶碗を洗ったりゴミを出したりすることはもちろん、少しでも家事を減らせるように食器洗浄機などの家電を購入するのもよい対策に繋がります。
また、週末は家族で外食をしたり、焼肉や鍋など調理が少なくて済む食事をしたりして負担を減らすこともお勧めします。
家事は毎日のことなので、無理せず続けることが大きなポイントになります。
主婦だけがすべてを背負ったら、健康を損なったり家族間の感情が擦れ違ったりして、悪影響をもたらすようになります。
そのためにも、五つ目の対策である家族の理解と協力は最も重要であると言えます。
以上、専業主婦が再就職をするための実情と対策についてご紹介しました。