【インプラント手術】1回法と2回法のメリット・デメリット|トピックスファロー

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2012年4月24日
【インプラント手術】1回法と2回法のメリット・デメリット

インプラント手術の方法には、1回法と2回法があります。その名の通り、手術が1回で済む方法と手術が2回必要になる方法ですが、それぞれにメリット・デメリットがあり、医師と十分に相談して決める必要があるでしょう。2回法は多くの人に適応しますが、1回法は顎の骨量が十分になければ適応となりません。

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インプラント1回法手術とは

インプラントの1回法の手術とは、名前の通り手術が1回で済む手術法です。
インプラントの部品には、下記のようなものがありますが、1回法では人工歯根とアパットメントが一つになったものを埋め込みます。

インプラントの部品
  1. 人工歯(かぶせ物)
  2. 人工歯根と人工歯を連結させるアパットメント
  3. 人工歯根(フィクスチャー)

1回法の手術の流れ

  1. 1. 歯肉を切開する
  2. 2. 顎の骨に穴をあける
  3. 3. 人工歯根とアパットメントが一つになったものを埋め込む

  4. 骨と人工歯根が結合したら

  5. 4. 人工歯(かぶせ物)を装着する

1回法では、人工歯根とアパットメントが一つになったワンピースタイプのものを使用するため、手術後はアパットメントが歯肉から出ている状態になります。

1回法手術のメリット・デメリット

1回法手術のメリットは、やはり手術が1回で済むので、患者の負担が少ないという点でしょう。
そして、人工歯を装着するまでの期間が短くて済むため、治療期間が短いというメリットもあります。
また、2回法に比べて手術にかかる時間が短くできるというメリットもあります。

しかし、1回法は骨再生や骨移植などを行なうと、2回法に比べて感染する可能性が高くなるというデメリットがあります。そのため、顎の骨が十分にある人でなければ適応となりません。

インプラント2回法手術とは

2回法は、手術を2回行なう方法なのですが、多くの人に適合するため、1回法よりも多く行なわれている手術の方法です。

1回法では人工歯根とアパットメントが一つになったワンピースタイプのものを埋め込みますが、2回法では人工歯根のみを埋め込みます。

2回法の手術の流れ

(1回目手術)

  1. 1. 歯肉を切開する
  2. 2. 顎の骨に穴を開ける
  3. 3. 人工歯根を埋め込む
  4. 4. 歯肉をもとにもどして縫合する

  5. 骨と人工歯根が結合したら

(2回目手術)

  1. 5. 歯肉を切開する
  2. 6. 挿入した人工歯根にアパットメントを装着する
  3. 7. 人工歯を装着する

2回法では、歯肉を切開して人工歯根を埋め込み、歯肉を戻すので人工歯根は完全に歯肉の下に埋まっている状態で、人工歯根と骨が結合するのを待ちます。

2回法手術のメリット・デメリット

2回法は、手術を2回行なうため、患者の負担が大きいというデメリットがあります。

しかし、1回法に比べて感染しにくいというメリットがあります。また、顎の骨の量が少ない人でも、骨移植や骨再生を行なうことで適応できるなど、多くの人に適応できるという点もメリットだと言えるでしょう。

著者:佐久間和夫

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