相手の部屋に転がり込むと、2人そろって追い出される
二人暮らしを始めるにあたって、一方の部屋に転がり込む人が多いようですが、これは契約違反。
基本的に、その部屋に『住める』のは、契約した本人だけ。無断で誰かを住まわせることはできません。
この場合、契約違反として追い出されても文句は言えないでしょう。
つまり、二人暮らしを始めるのなら、賃貸探しは避けて通れない道なのです。
二人暮らし用賃貸の妥協できないポイント
後々まで引きずる可能性があるので、物件選びの条件はお互いに”全て”出し尽くしましょう。
その上で、妥協点を探す事が、ケンカをしない最初のポイントになります。
その中でも、絶対に妥協してはいけないポイントを紹介します。
1・『二人入居可』の物件を探す
賃貸は単身向けやファミリー向けといった区分けがされていますが、これは単純に部屋数や広さの目安になっているだけではありません。
賃貸の基本的な契約内容が『単身者用』とされているなら、交渉をするまでもなく断られるケースもあるでしょう。
理想通りの賃貸が見つかったのに断られ、時間と労力とやる気を削がれるような事にならない為に、忘れずにチェックするべきポイントです。
2・二部屋を用意してプライベートを確保
理想は一人づつに部屋が用意できる2LDKです。
しかし、条件として厳しいのであれば、1DK、もしくは2Kの最低でも『仕切られた2部屋』は確保しましょう。
もしも気まずい状態になった時、冷静になれる1人の空間が必要になります。
また、常に一緒にいる事は、二人暮らしを始めた全員が感じる『マンネリ』を加速させる最大原因です。
適度に干渉しないプライベートな時間を持つことが、長続きさせるコツ。
それに、1人が風邪を引いた時など、同じ部屋にいては病気を移す可能性も上がってしまいます。
3・小さくても『バス・トイレ』は別
自分のタイミングでトイレに行けないのは、相当なストレスと感じる事があります。
それも、「リラックスできるはずの自宅なのに」という心理が、そのストレスをより大きな物に変えるでしょう。
特に、どちらかのお風呂が長い場合、トイレを待っている方はイライラが募っていきますし、お風呂を使っている方も急かされているようで落ち着けません。
4・仕事場までの距離と時間は中間がベスト
基本的に通勤時間はストレスです。
二人とも働いているのなら、『お互いの中間地点』で探すのが良いでしょう。
もしも二人の通勤時間に大きなズレがあった場合、そのズレは二人の生活リズムを狂わせ、すれ違いの原因ともなりかねません。
熟年夫婦の様に、片方が仕事へ行くときにパートナーが寝ているという事が続いていた場合。
毎朝、その幸せそうな寝顔を見る度にイライラする、という事も十分考えられます。
裏技・家賃は一人でも数か月は払える金額が理想
必須条件ではありませんが、『部屋を貸すのを嫌がる大家を説得する材料の1つ』です。
残念な事に、同じ「二人入居可」の物件であっても、新婚には貸せて同棲には渋る事が、往々にして存在します。
それは結婚している男女よりも、同棲している二人は別れやすいという思い込みによるもの。
「1人になった時に家賃が滞納するのでは」という大家の心配を晴らす事で、ぐっと契約がしやすくなるでしょう。
また、万が一、本当に別れる事態になった時も、次の部屋を探す時間は必要になってきます。
賃貸選びのポイントは『話し合う事』
1人で借りるのなら、納得のいく物件を探す事も出来ますが、二人で暮らすのであればパートナーの意見を汲み取る事も重要になってきます。
部屋選びは、共同生活のスタートラインでしかありません。
この先、生活費や家事の役割分担など、二人で話し合わなければいけない事は多いでしょう。
その時でも、自分の意見を一方的に押し付けるようでは、相手は意見が聞き入れられない事に息苦しさを感じ、貴方は思い通りにならない事に苛立ちを感じる事になります。
しかし、それは妥協して我慢する事ではありません。
二人で話し合い、納得できる落としどころを探すという事なのです。