英語の授業をもっと魅力的にする資格・英語学習アドバイザー|トピックスファロー

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2013年11月12日
英語の授業をもっと魅力的にする資格・英語学習アドバイザー

「勉強する」という事は誰かに言うだけならば簡単極まりないものですが、自分からやろうとするととても難しいものです。分からない事があっても答えを出す筋道の立て方さえ聞けず、何時間かけても答えられないままという事も…。そんな英語学習にも付いて回る苦しみを和らげるのが英語学習アドバイザーなのです。

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英語学習を効率的・効果的に行う手助けになる英語学習アドバイザー

英語スクールの勉強風景

photo by Shane Global on flickr

今でこそ英語の勉強はキャリアアップの為、社内地位向上の為などと理由づけ出来るようになってきましたが、生徒・学生の頃は「別に海外に行かないから英語は必要ない」くらいの気持ちで英語の授業に当たっていたという人は決して少なくないでしょう。

そして、「もしも学生の頃、分かりやすく優しく教えてくれる先生に出会っていたら今頃こんなに英語に苦労する筈はなかった」と嘆きながら英会話学校に通ったり、毎年のように英会話テキストを買いあさっている人もいるのです。

「希望溢れる子供たちをそんな嘆いてばかりの大人にしたくない!」と意欲に燃えて教職を選択する人も中には居るのですが、「分かりやすく教える」というのは一種の技術で情熱だけではどうにもならないことを学んでしまう事は珍しくありません。
そんな情熱を無駄にしないための資格と言えるのが「英語学習アドバイザー」なのです。

英語学習アドバイザーとはどんな資格?

英語学習アドバイザーは、語学系の出版会社であるアルクが認定している「英語学習に関するアドバイス」のプロフェッショナルの資格です。民間資格ではありますが、英語学習アドバイザーの受け入れを行っている大学もあり、信用のある資格と言えます。

学習へのアドバイスは学生の理解度さえ左右する

英語学習アドバイザーは学生・生徒相手ではなく学生たちに英語を教える教師・講師を相手にするのが仕事です。いわば「先生の先生」と言える立場ですが、学生たちが学ぶ英語の授業に与える影響は大きいものです。

授業というものは科目を問わず、効果的・効率的であるのが一番です。幾ら話が面白い教師でも、授業内容が進まなければ効率的とは言えませんし、ただ漫然と学習指導要領に従って授業を進めているだけでは効率的であっても学んでいる学生・生徒の学力アップには繋がらないものです。

英語学習アドバイザーは、授業をより効果的・効率的に進められるようにアドバイスを行います。英語学習へのアドバイスは、ひいては学生・生徒の英語授業への理解度を深めることにも繋がります

英語学習アドバイザーになるには?

英語学習アドバイザーの資格取得者には現役教師など、英語の授業を業務として行っている人が多く見られますが、受験条件というわけではなく誰でも取得する事が出来ます。ただし、英語学習アドバイザー資格を得るには、前提として「英語資格アドバイザー養成プログラム」を受講していなければなりません。

養成プログラムはDVD・テキストによる養成講座と実践ワークショップからなっており、実践ワークショップの参加は上位レベル資格取得に欠かせないものとなっています。英語学習アドバイザー養成プログラムを全て修了すると第一段階のジュニアレベル英語学習アドバイザーの資格が自動的に取得できます。

英語学習アドバイザー資格は、ジュニア・アソシエイト・プロフェッショナル・マスターの四段階に分かれており、プロフェッショナル以上で一人前の英語学習アドバイザーと認められますがプロフェッショナル取得の条件の一つには「実務経験必須」となっているのがネックと言えます。

英語教師のキャリアの一つとして活用すべき?

英語学習アドバイザーの資格は、誰にでも取れるけれども就職のための資格としては活用しにくい資格であるといえます。一人前であるプロフェッショナル資格には実務経験、つまり英語教諭資格を持っていて教師として働いていたことがある、または英語塾講師としての経験がある事が前提になります。

つまり、英語学習アドバイザーの資格で就職が有利になるという事はなく、プロフェッショナル取得の条件である「英語教師・講師としての実務経験」の方が就職を左右する公算が大きいのです。

結論から言えば、英語学習アドバイザーは教育現場で活用することが前提の資格であるため、現役の英語教師・講師がキャリアアップとして取得した方が良いようです。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。