ボトックス注射にはどんな特徴がある?
数ある美容整形の方法のうち、近年熱い注目を浴びているのがボトックス注射です。
チラシ広告などで目にする機会も多くなり、やってみたい!と興味津々の方も多いのではないでしょうか。
安全性は確かなのか、どんな効果が得られるのか等々、ボトックス注射の特徴を紹介していきます。
有効成分はボツリヌス菌(!)から抽出する
ボトックス注射の有効成分であるボトックスは、何とあのボツリヌス菌から抽出します。
ボツリヌス菌といえば強い毒性を持つことで有名ですから、一瞬ドキッとしてしまいますが、ボトックスは無害なたんぱく質の一種ですから心配はいりません。
その証拠に、医療治療の目的(顔面神経麻痺など)に長年用いられてきた歴史があります。
アセチルコリン分泌を抑えシワを予防・改善
ボトックスには神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌を抑える作用があります。
アセチルコリンは筋肉を動かすための物質ですから、ボトックス注射を打つと筋肉の緊張が解けてリラックス状態となります。
その結果どんな効果が得られるのかというと、筋肉を動かすことにより出来るシワの予防や改善に繋げることができます。特におデコや眉間、目の周りにできてしまった深いシワに効果的とされていますから、年齢による頑固なシワに悩んでいる方にお勧めです。
えらに打つと小顔になれる効果も!?
ボトックス注射をえらに打つと、小顔効果が期待できることを知っていますか?
えらは生まれつきの骨格が原因のこともありますが、実は咬筋という食べ物を咀嚼する筋肉の緊張が原因のことも多いのです。
ですから筋肉の緊張を解くボトックスを注射すると、えらも改善される理屈になるわけですね。
えらが張っていると顔が大きく見えたり、周囲にゴツい印象を持たれてしまうもの。もしえらを改善して小顔になりたいと真剣に望んでいるのであれば、ボトックス注射に頼るのも1つの手です。
脇の多汗症の治療にも役立つ
ボトックス注射はシワの改善だけでなく、厄介な脇の多汗症の治療にも役立つことがわかっています。
ボトックスには汗の分泌を司る神経の働きを阻害する作用があるためです。効果の持続は半年ほどであり、一生ではないところが残念ですが、多汗症に悩む患者の助けになっています。
※多汗症とは交感神経の異常により、暑くもないのに過剰に汗をかいてしまう病気のこと。
命に関わるような重病ではありませんが、洋服に大きな汗ジミができて不潔に見える、それにより生活や人関係に支障が出るなど、精神的に大きな苦痛をもたらします。