そもそも『Cカード』って何?
スクーバを行うためのライセンス『Certification Card』。その略称が『Cカード』です。
その人が、安全にスクーバダイビングを行える知識と技術を持っている事を表しており、カードのランクによって、ダイビングできる時間帯や深さに制限を受けてしまいます。
ライセンスは民間団体が発行
ライセンスとは言っていますが、国が認定する免許証ではなく、民間団体の発行する「認定証」です。
その為、一口にCカードといっても認定団体の数だけあり、アメリカに本社を持つ『PADI』などが有名ですね。
他には『SSI』『NAUI』『CMAS』なども、世界的に認められている団体です。
ライセンス取得の際には、上記の認定を受けているプログラムから選ぶのが安心でしょう。
基本的に、ダイビングでは『Cカードを持っている事』が重要であり、Cカードがあれば世界のどの海でもダイビングが可能です。
しかし、あくまで潜る許可があるだけで、危険度の高い海に潜れるという訳ではありません。
Cカードのランク
団体によって名前が変わってきますので、ここではPADIを例にしています。
ランクは、最も簡単な「スクーバダイバー」から、他人にCカードを与える事の出来る「インストラクター」までのざっくりと8ランクに分かれています。
その中でも初心者に関係のある、3ランクを紹介します。
ランク1:スクーバダイバー(SD)
最も簡単なのがスクーバダイバー。
ダイビングの基礎知識や、機材の取り扱いは出来ますが、ダイビングには多くの制約があります。
その為、多くの場合は、スクーバダイバーを超えて次のランク取得を目指します。
- 潜れるのは、水深12mまで。
- ダイビングの時には、プロ(6ランク以上)の付き添いが必要。
- 夜間、または洞窟へのダイビングは禁止。
ランク2:オープンウォーターダイバー(OWD)
多くの初心者が最初に取得するCカードが、このランクでしょう。
OWDであれば、インストラクター無しでのダイビングが許可されるようになります。
ただし、ダイビングは安全の為、二入一組が基本とされています。
- 水深18mまでのダイビングが可能。
- インストラクター無しでのダイビングが可能。
- 夜間、または洞窟へのダイビングは、引き続き禁止。
ランク3:アドバンスオープンウォーターダイバー(AOW)
中級者と呼ばれるには最低限必要となるのが、このAOWでしょう。
このランクになれば、今までの制限が取れ、世界中のどの海でも楽しむことが出来るようになります。
受講資格は「OWD」を取得している事。
OWD取得後、すぐにAOWを取得すること可能で、その方法を勧めているスクールもあります。
その為、単純に『AOW=中級者』とは行きませんが、目安の1つとはなります。
- 水深30mまでのダイビングが可能。
- 夜間、洞窟へのダイビングが可能。
Cカードの取得方法
Cカードの取得は、大きく分けて『ダイビングショップでの取得』と『スポーツジムでの取得』の2種類に分かれます。
交通費やレンタル代も含めると費用はさほど変わりません。
しかし、Cカードの取得には最低でも3日~4日程度の時間が必要になります。
講習内容としては『座学』『プールでの実習』『海での実習』が基本となっており、スクールによってはさらに別なカリキュラムが組まれる事もあります。
スクールの選び方
Cカードを取得の為のスクールは、海で自分とバディの安全を守る基礎技術を学ぶ場所です。
その為、費用は重要な選択基準ですが、ちゃんと内訳を説明してくれたり、追加請求や不明な点はしっかりと説明してくれる、信頼できるスクールを選びましょう。
Cカードはスクーバダイビングの入り口
『Cカード』が取得できれば、晴れてダイバーの仲間入りといえるでしょう。
ダイビングショップのファンダイビングに参加する事も出来ますし、自分でプランを考えてダイビングをする事も可能です。
体験ダイビングでは知りえなかった海の素晴らしさを知る、第一歩となる事でしょう。