珍しいだけじゃない!覚えておくと意外と実用的
子供のころに習字教室に行かれた人は少なくないと思います。『綺麗な字を書くため。』『漢字を覚えるため。』『書き順を覚えるため。』等様々な理由で習ったと思います。
小さい頃にしっかりとした字が書けるようになると、大人になってもしっかりとした字が書けます。
何気に書いた一筆が達筆だとチョット自慢したくなるかも知れません。
毛筆で綺麗な字を学ぶ事はメジャーですが、ペンで綺麗な字やお洒落な字を学ぶ事はできるのでしょうか?
チョット変わった習字として『カリグラフィー』という物があります。
西洋習字とも呼ばれ、お洒落なアルファベットを書けるとして習われている人は少なくありません。
意外と日常生活でも活用できるとあって人気がある教室です。
目的の違いが産んだ美しい書体
カリグラフィーは西洋習字と言われています。日本の習字のように美しい字を表現するものです。
しかし、使用する筆記用具は毛筆ではなく特別なペンを用います。
それにより独特の書体を書く事ができます。
これはカリグラフィーの本来の目的がさせたものと言えます。
日本の習字は毛筆に墨汁をふくませて半紙に書きます。楷書や草書など書くこともあれば、その文字の持つイメージを全面に出した字を書く事もあります。
カリグラフィーは、毛筆も半紙も使用しません。使用されていたペンは先端が平たく、用紙は羊の皮から作った非常に高価な『羊皮紙』でした。そのため、より美しく書くことが求められました。 カリグラフィーはヨーロッパの文化によって産まれた芸術と言えるでしょう。
ペン先が奏でる優雅な書体
ここでは、ポストカードやメッセージカードに使うとお洒落な書体をいくつか紹介したいと思います。
イタリック体
カリグラフィーの基本とも言える書体です。書体そのものが若干右に傾いているという特徴があります。装飾がしやすく読みやすい文字。斜体とも呼ばれています。
カッパープレート体
この書体は一番習得が難しいと言われています。しかしその分アレンジがきくという特徴もあります。基礎をマスターしたうえでアレンジを加えるなら非常にお洒落な書体になります。
ブラックレターゴシック体
格式の高いものやクラシック音楽のパンフレットなどで目にする事があると思います。文字というよりはデザインや飾り文字という感じがします。エレガントなものに最適の書体ではないでしょうか
ゴシックアドラータ体
Tシャツなどに用いられる事が多い書体です。角と曲線が見事に融合された文字で、ブロック体の要素を持ちつつ飾り文字の様な雰囲気をもつ書体です。
フラクチャー体
ゴシック体と曲線によるやわらかさを併せ持つ書体。画数が多くなるという点がありますが、書体自体はとても美しいです。
ゴシサイズドイタリック体
イタリック体とゴシック体の二つを兼ね合わせた書体です。イタリック体のような傾斜は無いので書きやすいです。ポイントはハネと丸みです。
生活に花を添える美の文字『カリグラフィー』
カリグラフィーはヨーロッパの文化と芸術が誕生させた作品です。文字を美しく見せるための技法が今にまで伝わり、イベントや結婚式などに花を添えています。
この書体を身に着けておくことでメッセージカードを一際お洒落に飾る事ができます。
貰い手が思わず喜びそうな品のあるポストカードを作成する事もできます。
お洒落な字を書けるという事で人気の『カリグラフィー』は日常生活に華やかさを添えるものとなるでしょう。
文字一つでエレガントさや優雅さを引き立たせるカリグラフィーの世界はまさに『芸術』の域です。
日本の習字とは一味違った習字に触れてみるのも興味深いものです。
一度カリグラフィー教室をのぞいて見るのもおもしろいかも知れません。