キャリアカウンセラーは「自分に合った仕事」に導くアドバイザー|トピックスファロー

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2013年6月21日
キャリアカウンセラーは「自分に合った仕事」に導くアドバイザー

キャリアカウンセラーは女性にも人気の職業で、相談者の適正に合った就職支援サポートをしてキャリア形成の手助けをする重要な役割があり、企業や学校等でも需要が高まっています。キャリアコンサルタントによる成功事例やアドバイザーとして活躍するために必要な資格を紹介します。

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「自分に合う仕事は?」の答えを引きだす仕事

キャリアカウンセラーは「キャリアアドバイザー」や「キャリアコンサルタント」とも呼ばれ、職業訓練学校やハローワーク、学校や企業等の機関でキャリアサポートに携わっています。

就職や転職で仕事を探している人や『自分に合った仕事なのだろうか?」と、実力や会社からの評価に不安を抱きながら働いている人などにカウンセリングをおこない、相談者に自分の適性を自ら見出させ自覚させ行動させるサポートをすることにより、企業と人をより良い形でつなぐ役割を担っています。

なぜキャリアカウンセラーが必要とされるのか

就職難といわれるなか数多くの面接をこなし、難関を突破して採用された会社を『やっぱりこの仕事には向いていない』という「理想と現実のズレ」が生じて短期間で辞めてしまう人も多いことが、ニュースでも問題になりその背景が議論されています。

また、さまざまな部署を設けている企業で働く人の中には、必ずしも適材適所に配置されるとは限らないなか苦悩の日々を過ごし、どんどん自信を失っていくケースも多いのが実情です。会社をすぐに辞めてしまう、自信を失くす、その背景に潜んでいるものは何でしょうか。

  • どんな仕事に就きたいのかわからない
  • どんな仕事が向いているのかわからない

「アパレルの仕事をしたい」などハッキリとした目標や意思がなく、「合わない」という理由で辞めてしまうのは、自分の適正が分からず悩みに直面して答えが出せないまま「辞める」という結論を出してしまうのです。

世の中、好きな仕事や合っている仕事に就けるケースは稀で、むしろ「生活のため」「生きていくため」に仕事内容や正社員やパートタイムなどの雇用形体、業種を選べない労働者がほとんどの中、「向いていないから」と仕事を辞めてしまう人は「甘えている」等の批判を受けやすく、自己嫌悪に至ることもあります。

自身の適正を見出せないままでは、職探しをしても新たなキャリア形成に悪影響が出てしまいます。

企業にも働く側にもメリットを与えるカウンセラー

賃金など100%求める条件どおりではなくとも、自分の向き・不向きを自覚したうえでの就職活動が実を結んだ場合、雇われる側だけではなく雇う側の企業も「向いている人」を選ぶことは大きなメリットになります。

「向いている人」に働いてもらうことは業績アップや作業の効率化に結びつきやすく、雇った「不向きだった人」がすぐに辞めてしまうことにより発生する教育時間や雇うためのお金のコストも減らすことができます。

企業内でのキャリアサポート事例

広告を受注してくる営業職に配属されたが、話ベタ・緊張症でまったく営業成績がアップしなかったAさんが、会社内のキャリアカウンセリングを受けたところ、黙々とクリエーティブな作業をする能力があり、本人も希望していることが判明し、編集部へ配属。その後、めきめき能力を発揮して広告賞を受賞するまで成長し、会社の業績にも貢献した自信からAさん本人もイキイキと仕事をするようになった、という出版社での実例があります。

就職支援でのキャリアサポート事例

職探しをしていたBさんは、エクセルなどPC操作は得意だが座りっぱなしのデスクワークには興味がなく接客業との選択を迫られたときに、賃金が高い事務職を選びました。しかし、PC操作は得意であっても一言も話さず書類作成やデータ管理をひらすら行うサイクルに耐えられなくなり退社ハローワークでキャリアカウンセリングを受け、人と接することが好きという適正を自覚してホテルの接客業に携わったところ、人当りや細やかな気遣いなど評判が高く、正社員登用され給料も事務職の頃より大幅アップした。

キャリア・コンサルティングによる成功の背景

2つの成功事例の背景には、キャリアカウンセラーに順を追ってサポートを受けることにより、相談者自身が「自分の適性を自覚して行動した」ことがあります。

キャリア・コンサルティングの流れ
1. 自己理解 興味や能力の明確化/職業経験の棚卸/
企業や市場の情報提供/職務に求められる能力の理解
2. 仕事理解
3. 啓発的経験
4. 意思決定 キャリアプラン作成/能力開発・訓練等に関する情報提供
5. 方策の実行 相談者が具体的実行
6. 適応 就職、転職、異動等

キャリアカウンセラーは、相談者の可能性を引きだす手伝いをして、その後の相談者のキャリア形成に大きな影響を与え、よい人材の確保を求める企業にとっても重要な存在なのです。

キャリアカウンセラーになるには?

平成23年3月末現在、全国に約7万人のキャリア・コンサルティングが存在しますが、キャリアカウンセラーになるためには国家資格と民間資格の中から資格を取得する必要があります。「指導者」「熟練」「標準」「導入」と技能レベルがあり、そのレベルによって活躍の場も違ってきます。

企業やハローワーク等でのニーズに応えられる指導者、熟練レベルの技能を身に着けるためには「国家技能検定1級キャリア・コンサルティング技能士」、もしくは2級の取得が求められます。

著者:加賀原まこ

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