クラウドファンディングで日本のベンチャーが変わる?!|トピックスファロー

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2012年9月10日
クラウドファンディングで日本のベンチャーが変わる?!

クラウドファンディングとはインターネット上で自分のアイデアに対し広く支援者を呼びかける方法。中には一つのアイデアに8億円もの金額が集まる事もあるようです。起業するのに必要な資金を集める方法として使われるCFですが、そんなことが本当に可能なのでしょうか

WEBライター
  

クラウドファンディング(CF)とは?

【Crowd funding】直訳すると「群衆からの資金調達」
ネット上で自分のアイデアをプレゼンし、それに賛同してくれた支援者(基本は一般人)からの資金を得る方法。

従来、資金を集める方法としては「国からの助成金を受ける」「銀行からの融資を受ける」「ベンチャーキャピタル(VC)の援助を受ける」というのが一般的でした。

しかし、それらには複雑な手続きやコネクション、先の先まで見通す練り上げられたビジネスモデルなど、越えなければならないハードルは高く、多くのアイデアが埋もれているのが現状です。

クラウドファンディングのメリット

それに対し、CFは一般から少額の援助を広く受ける事により、プロジェクトを立ち上げようという方法です。
起業家にとってはVCを直接相手にするよりは気軽にプレゼンを行うことが出来ますし、支援者にとっても援助する額は数千円~10万円程度と低額なために抵抗が少ないようです。

また、この資金援助を集める方式はベンチャー企業の立ち上げのみに限定されず、イベントの開催やチャリティなどにも利用されています。

資金援助に収まらないクラウドファンディングの魅力

CFがすぐれているのは資金調達が容易になったことだけではありません。

CFの支援者は直接商品を購入する顧客と直結しています。その為に商品を製作する段階から消費者の意見を取りいれる事が可能となりました。
マーケティングのツールとしても優秀な方法なのです。

VCもこのマーケティング力には目を付けており、実際にアメリカでは高評価を得た人物に対してVCがコンタクトを取る例も少なくありません。

世界に広がるクラウドファンディング

大きな存在感を見せつつあるクラウドファンディングですが、個人が自分のサイトで勝手に資金援助を募るのではなく、CFを支援するサイトを通して資金援助を集める方が効率がいいでしょう。

世界的に有名なサイトはアメリカの「Kickstarte」
2008年の設立以降、その総支援額は日本円で183億円を超えています。

特にガジェット系のプロジェクトには面白いアイデアが多く、スマートフォン連動型腕時計には一つのプロジェクトで8億円もの支援金が集まりました。

しかし「Kickstarte」でプロジェクトを立ち上げるにはアメリカ国籍の取得が必要で、日本からの参加はほぼ不可能と言えるでしょう。

日本におけるクラウドファンディング

一方、日本でもCFを広げようとする動きは高まりを見せています。

日本で最初にサービスを始めたのが「Ready for?」
2011年からサービスを開始し、支援金の合計は2,700万円を超え更なる広がりを見せています。
寄せられるプロジェクトも多く、日本の文化や伝統を守るためのプロジェクトや被災地や発展途上国を支援するプロジェクトが多く集まっています

その「Ready for?」と同じく注目を浴びているのが「CAMPFIRE」

アーティストやデザイナーといったクリエイターに重点を置いている点が特徴で、より「とがった」プロジェクトは見ているだけでも飽きる事がありません。

上記の二つとは違う、アメリカの「Kickstarte」のようにガジェット製作を盛り上げようというのが「Cerevo DASH」
ただ開発資金を募るだけではなく、チャンスと見込めるアイデアは「Kickstarte」への投稿も可能。設立後の生産と販売のサポート体制も整っています。

他にも国内のCFには
女性のニーズに応えるプロジェクトを中心に据えた「GREEN GIRL」
一定数のチケットが購入されれば昔の映画が劇場で楽しめる「ドリパス」
アートのみを専門に扱う「motion gallery」
など、さまざまなジャンルに特化したサービスが増えています。

クラウドファンディングでベンチャー企業にはなれない?

アメリカではすでにいくつものビジネスが実現しているCFですが、日本では少し様子が違うようです。

CFは投資ではなく、援助です
特定のプロジェクトに多額の資金援助をしたからと言って、株式を取得したり経営にかかわったりできる訳ではありません。
出資者へのリターンはエンディングロールに名前が載ったり、完成した商品が送られたりとささやかなものです。

また、国内で成立したプロジェクトの多くは寄付やチャリティーのものばかり。
その為なのか提案されるプロジェクトもチャリティー関係が大半を占めています。

これからのクラウドファンディング

アイデアが即ビジネスになるというのは難しいですが、決して不可能という訳ではありません。
「iPhone Trick Cover」のように実際に商品化された例もあります。

アイデアが良ければ支援してくれる出資者は必ず現れるでしょう。
しかしここから多くのベンチャーが誕生するにはCFがもっと一般的になり、業界が成熟するのを待たなければなりません。

新規ベンチャーの新しい可能性として、また高い技術力を持つ中小企業がアイデアを世に試す為のビジネスモデルの一つとしてクラウドファンディングは期待できるのではないのでしょうか。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。