就農計画を書こう
就農計画とは、何の作物を作るか、どこで農業を始めるか、など、就農するにあたって必要な内容を、具体的にまとめた計画書の事を言います。
この就農計画は、各都道府県へ提出し、知事の認定を受けることで、認定就農者になることができます。
しかし、認定就農者に興味がない方でも、就農を失敗しないために計画を立てることは、重要なことなのです。
何を書けば良いの?
就農計画には、どの様な事を書けばよいのでしょう。
就農計画には、農業経営の構想、就農時の目標、今までの研修内容や今後の研修計画、資金や経営の計画などを書くことになります。
就農計画を書く際は、具体的に書くこと良いでしょう。
特に、認定就農者に向けて書く際は、適当に書いてしまうと、認定されませんので、しっかり書くようにしましょう。
就農計画の内容の一例
経営の構想
就農に必要な技術の習得や、将来の目標の位置づけなどを具体性を持たせながら記載する。
規模・利益などの就農時目標
主な内容は営農部門、就農予定地、就農時期、経営形態、作物、所得目標、農業労働力など。
過去に行った研修、これからの研修計画
学校や施設での研修や、農家などの実務研修の経験や予定を記入する。期間や内容も具体的に。
事業や資金調達の計画
資金調達時期や目的を記入する。
過去の経歴およびそれによって身につけた知識・技能
身につけた知識・技能については、農業経営に活用できるものを記入する。
家族の状況
就農計画作成時の家族構成を書く。農業に従事している場合は、就農日数も書く。
経営の状態
就農前、就農後、将来経営が安定した時期(5年ほど)の状況について記入する。
認定就農者を目指して就農計画を書く場合、自治体で就農計画の様式を用意しているところもありますので、そちらを利用する手もあるでしょう。
失敗する人は計画に問題が
就農計画を作成する上で避けるべきことは、現実味のない計画を作ることです。
例えば、年収100万も行かないような計画を立てそれを実行したところで、うまく農業経営が出来るでしょうか?
農業というのは大変お金がかかります。
100万も行かないような収入では、経営を成功させるのは難しいでしょう。
また、新規就農する場合、収入が安定するのに数年かかるといわれています。
そんな中、期待通り売れるだろうと高を括って、無理な計画を立ててしまうと、赤字で手が回らなくなってしまいます。
実際、就農に失敗する人の中には、就農時の計画に問題があることが多いです。
現在の自分で考える
就農計画は、農業経営の事だけを考えるのではなく、生活面も考えて計画を立てるようにしましょう。
経営・生活の両面の長期計画を行わないと、いざというときに対応できない状況に陥ってしまいます。
また、就農計画を書く際、現在の力でどの程度の経営が可能かを考えるようにしましょう。
成功した農家をモデルにするのも悪くないですが、将来必ずしも、自分がそうなるとは限りません。
現在の自分の力を考慮して、現実味のある計画を立てましょう。