入れ方を知っておいしいお茶を飲む
お茶は茶葉によって入れ方も違い、味にも違いがあります。 日本茶の入れ方の基本を知っておくとイザという場面でも役に立ちますし、何しろ美味しいお茶を飲むことができるので損はありません。
- 自分が飲むとき
- 来客にお出しするとき
おいしいお茶はホッと一息つかせてくれるので来客にも喜ばれます。
基本的な日本茶の入れ方とお茶の効果を紹介します。
お茶の入れ方(2人分)
お茶の入れ方と茶葉の特徴を簡単に説明します。
ほうじ茶/玄米茶
【ほうじ茶】 煎茶や番茶などを強火で焙じることによりカフェイン量や苦味が少なくなる。香ばしくて口あたりがスッキリしているのが特徴。
【玄米茶】 蒸した玄米を炒って、同量の煎茶や番茶を混ぜたもの。サッパリとした味わいの中に玄米の香ばしさが引き立ちカフェインの少ないお茶です。
- 急須と湯のみ茶碗に熱湯をいれて温める
- 沸騰したお湯を注ぐ
- 30秒~40秒待つ
- 最後まで注ぎきる
茶葉の量
ほうじ茶:6~8g 玄米茶:6~8g
煎 茶
生葉は摘むと発酵がはじまりますが、煎茶は新鮮なうちに熱処理して発酵を抑えたお茶です。 渋みを抑えるために低温で入れます。
- 沸騰したお湯をまず、湯のみ茶碗に注ぐ
- そのお湯を急須に移す
- 急須が温まったら湯冷ましにそのお湯を移す
- 茶葉を入れる
- 湯冷ましのお湯を注ぐ(2煎目はやや熱めに)
- 1分30秒~2分待つ
- 最後まで注ぎきる
茶葉の量:6~8g 湯の温度:70度~80度
玉 露
テアニン(アミノ酸)からカテキンへの生成を抑えて渋みを少なくし旨みを出す為に新芽が開きはじめたら日光を20日ほど遮って栽培します。それだけテアニン(アミノ酸)が多く含まれている。
- 沸騰したお湯をまず、湯のみ茶碗に注ぐ
- そのお湯を急須に移す
- 須が温まったら湯冷ましにそのお湯を移す
- 茶葉を入れる
- 湯冷ましのお湯を注ぐ(2煎目はやや熱めに)
- 2分30秒~3分待つ
- 最後まで注ぎきる
茶葉の量:6g 湯の温度:50度~60度
新 茶
一番茶とも呼びます。その年の最初に育った新芽で若葉らしい爽やかな香りが特徴です。 甘み成分(テアニン)が豊富でカフェインも少ない。
- 茶葉をいれる
- 沸騰したお湯をまず、湯のみ茶碗に注ぐ
- 湯のみがしっかり温まったら急須に注ぐ
- 40秒ほど待ち、急須を2~3回軽くまわして最後まで注ぎきる
茶葉の量:6g(新茶は少し多めに入れても良い) 湯の温度:80度
深蒸し煎茶
普通の煎茶より茶葉を蒸す時間を約2倍かけて中までしっかり蒸気熱を加えます。茶葉そのものが細かいため、お茶を入れたときに茶葉そのものが多く含まれます。茶葉が持っている有効成分を摂り入れやすい。
- 沸騰したお湯をまず、湯のみ茶碗に注ぐ
- そのお湯を急須に移す
- 須が温まったら湯冷ましにそのお湯を移す
- 茶葉を入れる
- 湯冷ましのお湯を注ぐ(2煎目からは熱湯を使用)
- 40秒待つ
- 最後まで注ぎきる
茶葉の量:6g 湯の温度:70度~80度
茎 茶
新芽の茎だけを使ったお茶です。爽やかな香りと甘みが特徴。「かりがね」という玉露や高級煎茶の茎を使用したものもあります。
- 急須と湯のみ茶碗に沸騰したお湯をいれて温める
- 急須の熱湯を捨てて茶葉を入れる
- お湯を注ぐ
- 40秒くらい待つ
- 最後まで注ぎきる
茶葉の量:6g 湯の温度:90度
粉 茶
煎茶や玉露の細かい粉の茶葉です。濃い味とお茶の色の鮮やかさが特徴。茶葉そのものが入れたお茶に多く含まれるため有効成分を摂り入れやすい。
- 急須と湯のみ茶碗に沸騰したお湯をいれて温める
- 急須の熱湯を捨てて茶葉を入れる
- 沸騰したお湯を注ぐ
- 30秒くらい待つ
- 最後まで注ぎきる
茶葉の量:6g 湯の温度:95度
いずれのお茶も2煎目からは早めに注ぎます。
カテキン類やテアニン(アミノ酸)の効果にも注目
お茶は茶葉の種類もまだ他にたくさんあり、とっても奥が深いものです。 まずは基本となる簡単な方法を抑えてより美味しいお茶を求める人はぜひ、今後もお茶の入れ方を探求して自分も人もうならせるお茶を目指してください。
また、お茶には健康へ良い影響を与える効果があります。 中でも注目したいのは緑茶に含まれるこの2つの成分と効果
- カテキン類は抗ガン作用
- テアニン(アミノ酸)はリラックス効果
テアニンのリラックス効果にはアルファ波を増加させるという科学的根拠があり、50mg.のテアニンを服用した後、40分くらいするとアルファ波が増加するという実験結果があるそうです。
テアニン(アミノ酸)は緑茶に多く含まれていますので、飲むとホッとするのが納得できますね。