飲むだけでホッとする!簡単なリラックス方法
日本茶とコーヒーのリラックス効果を紹介します。
副作用が気になるカフェインを含むお茶やコーヒーも、適量を守れば安らぎ効果を得ることが可能。
アルファ派を発生させてくれる緑茶や珈琲を上手に取りいれて、心身をたっぷり癒しましょう。
リラックス効果のある「テアニン」が多い日本茶は「玉露」の新茶!
リラックス効果があるテアニンを含む緑茶。
アミノ酸の一種であるテアニンは神経伝達物質のドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンに作用し、脳血管機能を改善。テアニン(50mg)を摂取後、40~50分ほど経つと、リラックスしている状態を示すα波を増加させる科学的な根拠も示されています。(オックスフォード大学とユニリーバの共同研究)
テアニンは濃度が高いほどリラクゼーション効果がアップ。
日光に当たるとカテキン類の生成過程でテアニンは消費されてしまうので、日本茶の中でも日照時間を制限して育てる玉露などの高級緑茶の新茶を選ぶのがベストです。
玉露は50~60℃のお湯でいれると、渋みを抑え美味しくいただけます。
緑茶にはコレステロールや中性脂肪を除いてくれるビタミンEの10倍もの効力をもつカテキンや、ビタミンCが煎茶100gあたり250mgと、フルーツに負けないほど含まれています。
ビューティー&リラックスが手に入る緑茶を、ペットボトル飲料などで気軽に飲んでリフレッシュしましょう!
コーヒー豆の種類で違うリラックス効果に注目
カフェでも淹れたてのコーヒーの香りを嗅いだだけで安らぐ、という人も多いですが「香り」こそ、珈琲のリラックスの源。
種類豊富なコーヒー豆の中から数種類のフレーバーを5分間隔で20代の女性に嗅がせ、α派発生の調査を行ったところ、興味深い結果がでました。(杏林大学医学部精神神経科学教室教授の古賀良彦氏の研究)
アルファ派が多く発生し、高いリラックス効果を感じる豆と、情報処理能力をはかる脳波「P300」が活発になる豆にわかれました。
ブルーマウンテンやグァテマラなど安らぎ効果の高い豆、は「P300」の活性度は低く、ハワイ・コナなどα波出現が低い豆は「P300」の活性度が高いのです。
コーヒー豆の種類 | 作用 |
---|---|
ブルーマウンテン | リラックス効果アップ |
グァテマラ | |
ハワイ・コナ | 情報処理能力アップ |
ブラジルサントス | |
マンデリン |
同様の研究でアロマオイルでも試したところ、「レモン ⇒ P300が活性」「ラベンダー ⇒ α波出現」という結果から、「コーヒーの香り」にも、以下の種類があるという結論がでました。
- リラックスさせる香り
- 集中力を高める香り
人が香りを嗅ぐと大脳辺縁系に伝達され、「快・不快」を感じることから、コーヒー豆の種類(匂い)により差異が現れるものとみられ、コーヒーでリラックスしたいときの豆選びの参考に出来そうです。
良い効能があってもカフェインの過剰摂取には要注意!
大脳を軽く興奮させ血管を拡張し、疲れをとってくれる作用もあるカフェイン。
反面、過剰摂取による頭痛、神経興奮、利尿作用、血圧上昇など、カフェインの悪影響にも気をつけましょう。
テアニンやコーヒーのリラックス効果を求めて、お茶や珈琲を大量に飲むことは、カフェインの過剰摂取に繋がります。ジュースを緑茶や珈琲に置きかえるなどの工夫でリラックスタイムを作る場合も、適量を心がけましょう。
一般的なカフェイン許容量は示されていませんが、妊婦に悪影響をおよぼさないカフェインの摂取量は世界保健機関(WHO)が、コーヒー1日3~4杯程度と設定しています。
飲料 | カフェイン含有量(100ml中) |
---|---|
煎茶 | 20ml |
紅茶 | 30ml |
コーヒー(焙煎) | 60ml |
※お茶に含まれるカフェインはタンニンと結合し、カフェイン作用が抑制されます