世界一長い直線道路はオーストラリアに合った
世界も最も長い直線道路は、オーストラリアにある国道一号線、通称エア・ハイウェイ。
総直線距離は146.6km。だいたい東京-宇都宮間と同じ距離。首都高を10周しても、まだ足りません。
ひたすら2時間、何もない直線を地平線に向かって走り続けるという、地球の大きさを実感できる道路なのです。
海外で車を運転するのに必要な国際運転免許証
エア・ハイウェイを走る機会は少ないかもしれません。
しかし海外旅行で、郊外まで足を伸ばす場合、地元の交通機関が使いにくい事も多く、必然的に車で移動する事になるでしょう。
そんな時に、必要となるのが『国際運転免許証』です。
国際運転免許証とは
道路交通に関する条約(ジュネーブ交通条約、もしくはウィーン交通条約)に基づいて、「自国の免許証があれば渡航先の国の免許証が無くても車の運転を認める」という、自国免許証の有効性を証明する物。
あくまで今持っている免許とセットで使用する物です。
その為、免許(日本なら自動車普通免許証)が無ければ発行されません。
また国際運転免許証だけを持って(自国の免許証を持たずに)運転すると無免許運転で捕まります。
1冊あれば世界で通用する…訳ではない
国際運転免許証の効力は「道路交通に関する条約」によって認められていますが、この「条約」はジュネーブ交通条約とウィーン交通条約の2つがある事に注意が必要です。
日本は、この2種類のうちジュネーブ交通条約にしか締結していません。
つまり日本とは逆に、中国やブラジルなど、ウィーン交通条約にしか締結していない、もしくは非加盟の国では国際運転免許証を持っていても車の運転は出来ません。
日本の国際運転免許証が通用する国は『警視庁のサイト』
参考URL
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/menkyo/kokugai/kokugai04.htm
より確認できます。
国際運転免許証の特例
ちなみに、サイトには「ハワイ」の名前がありませんが、州法により日本の免許証だけで運転が認められている為です。
しかし、事故など万が一の事をあった場合、手続きに余計な手間がかかりますので、国際運転免許証は用意しておくのが無難でしょう。
また、ドイツやスイスなどジュネーブ交通条約に加盟していなくても、一定の条件下の元、国際運転免許証が有効な国もあります。
海外で運転する機会があるのなら、事前に各国大使館のサイトもチェックしておくべきでしょう。
国際運転免許証は海外で身分証明に使えない
日本の国際免許証は、パスポートの様な偽造対策がされていません。
その為、海外で身分証の提示を求められたとき、国際運転免許証を出しても信用してもらえません。
国際運転免許証の申請方法
手続きには『運転免許証』『写真1枚』『パスポート』と、手数料として2400円が必要になります。
『運転免許試験場』や『指定の警察署』『免許更新センター』にて申請が可能。
基本的に、即日発行されますが、警察署で申請をすると時間がかかる場合があります。
申請には特に制限はなく、日本の運転免許証を持っており、有効期限が切れていなければ誰でも取得可能です。
国際運転免許証の注意点
- 有効期限は原則として、1年間
ただし、国によっては短くなるケースもありますので、旅行前に調べておきましょう。 - 更新はなく、期限が切れたら新規で申請する必要がある
1年以内なら、何度海外に行っても1冊あれば十分です。 もしも渡航中に期限が切れる場合、今ある国際免許を返却し、新しく申請しなおす必要があります。
国際運転免許証を持って海外でドライブ
冒頭で紹介したオーストラリアのエア・ハイウェイ。雲の上を走るフランスのミヨー橋。速度制限の無いドイツのアウトバーンなど、世界には日本では考えられない道路がいくつも存在します。
たまにはガイドマップに乗っている観光地ばかりではなく、国際運転免許証を持って、海外の道路をドライブするのも、海外旅行の楽しみ方ではないでしょうか。