医師不足の今が狙い目!医療事務とは違う『医師事務作業補助者』|トピックスファロー

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2013年11月11日
医師不足の今が狙い目!医療事務とは違う『医師事務作業補助者』

2008年に診療報酬の加算対象となり、設置する病院が増えてきた『医師事務作業補助者』。しかし一般的には医療事務と混同される事も多いようです。そこで最近、注目を集め出している医師事務作業補助者の事を調べました。

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そもそも『医師事務作業補助者』ってどんな資格?

医師事務作業補助者とは、診断書や紹介状、処方箋といった医療文書の作成。カルテへの入力。データ整理、感染症サーベイランスなど、これまで医師が行っていた事務作業を代行する為の資格。

作業を行う上で、医学や薬学における知識や法律に詳しくなければなりません。
しかし業務独占資格はなく、知識があれば無資格者でも仕事を行う事は可能です。

また『ドクターズクラーク』『医療クラーク』『病棟クラーク』『メディカルアシスタント』など、その病院によって呼び方が違う場合があります。

なぜこの資格ができたのか?

日本では長く医師不足が叫ばれています。
医師不足は、救急車を呼んでも患者を受け入れる病院が見つからずにたらいまわしにされるという事例や、地域による医療格差という問題の原因となっています。

そういった負担の多い医師業務の一部を代行する事を目的として作られました。
2008年に厚生労働省が診療報酬請求の対象として認めたこともあり、大型の病院を中心として雇用が進んでいます。

医療事務や医療秘書との違い

医療系の資格は多く、名称も似ている為、資格ごとの違いがよく分かりません。
特に医師事務作業補助者(ドクターズクローク)と、医療事務(メディカルクローク)、医療秘書はよく混同されますが、それぞれ別な仕事です。

『医療事務』はカルテを書かない

医療事務の主な仕事は、窓口の受付や会計、診療報酬明細書の作成と送付があります。
これらの業務は、”医者”の仕事ではありません。
その為、医師事務作業補助者がこれらの仕事をする事は出来ません。
兼任した場合、診療報酬請求の対象から外れます。

逆に診断書やカルテ、紹介状の作成は”医者”の仕事です。
医師事務作業補助者の業務内容ですが、医療事務の仕事ではありません。

事務作業以外も行うのが『医療秘書』

医師の事務作業を補助する事は、知識があれば無資格でも行えます。
医師のスケジュール管理と合わせて、事務作業をおこなっていた医療秘書もいるでしょう。

医師事務作業補助者は、その医療秘書から事務作業のみを抜き取った仕事となります。
ただし診療報酬請求の加算対象となるのが『医師事務作業補助者』ですので、やってもいい仕事と禁止されている仕事がはっきりと分かれています。

仕事の自由度が高いが、加算対象にならないのが『医療秘書』
仕事に制限があるが、病院の加算対象になるのが『医師事務作業補助者』。

診療報酬加算とは

患者が保険で診療した際、厚生労働省の決めた点数に従い、医療機関へ上乗せされる報酬の事。
この制度があるおかげで、患者の3割負担が成り立っています。

医師事務作業補助者はこの先も必要になる資格なのか?

電子カルテが進む中、『高齢の医者も含めて、全ての医師が診察と入力を同時にこなせる』。
もしくは『一人の患者に十分な時間が取れるほど、医師の数が増える』といった時代が来れば、必要が無くなる資格かもしれません。

現状、文部科学省が中心となり、医学部の定員増加を進めています。
しかし、医学部卒業に6年。さらに2年間の実習期間がある事からも、今すぐ医師不足が解消されるとは考えられません。

また、TPPの参加により外国人医師が日本で働く機会が増える事も考えられますが、逆に最先端の医療を学ぶため海外に出ていく医師が増える事も考えられます。

つまり大幅に医師が増える事は考えられず、医師事務作業補助者の需要は今後も期待できるでしょう。

医師事務作業補助者の資格

医師事務作業補助者として仕事をする為の国家資格や業務独占資格はなく、全て民間の資格です。
また、医師事務作業補助者として就職した後で、『6か月間の研修期間と、32時間の基礎研修』は、資格の有無にかかわらず必要となります。

現在、医師事務作業補助者に関係する資格はいくつかありますが、どこの資格が就職や転職に有利という明確な違いはありません。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。