女性客の心をつかむ店になるのが安定した集客につながる
小さな店構えの飲食店で、日々大繁盛とまではいかなかったとしても、顧客の根強い支持を得ている店。そういうお店に共通していること、それは、いつ来てもアットホームな居心地の良さ…かも知れません。
それは女性客をはじめとする多くの客層の心をつかむ要素であり、集客の原点でもあると言えます。
飲食店ならば、コーヒーや料理の味も大切ですし、インテリアだって重要です。
しかし、料理の味が普通だったとしても、そんなにこだわったインテリアじゃなかったとしても、顧客の支持を集めているお店は店主や店員の人柄に共通点がある場合が多く見られるのです。
言い換えると、ある程度の料理の味や流行のインテリアを優先してしまい、そういった集客に大きく関わる接客術をないがしろにしてはお店の存続は難しいとも言えます。
女性客目線で捉える接客のメリット
例えば、『気に入らないなら来なくてもいい!』というような頑固一徹の店、あるいは、いつも流行の最先端を追うようなあわただしい雰囲気の店があります。
しかし、そうではなく、いつ行っても温かく迎え入れてくれるような雰囲気が、広告やその他の集客方法よりもずっと強力な集客であるといえます。
温かい雰囲気のお店は、女性客目線からすると、現実と空想の中間のような位置づけであり、それでいて、日常に組み込まれている必要不可欠な存在ともいえます。
そういったお店と巡り合えることは女性客にとって重要だと言えます。
外出の時はもとより、思いついたら『あのお店に行こう』と思ってもらえるということは、それだけお店に対しての顧客の信頼も固いと言えます。
このような信頼づくりをしているお店は、集客イベントなどの時には新規見込み客を紹介してもらえることも多く、しかもそういった経路で開拓された見込み客は、コストの割には成果の薄い広告よりも顧客となる可能性も濃く、さらにそこからの広がりも十分に期待できるものなのです。
効果的な集客方法ともなる接客にありがちな勘違い
商売である以上は、お客さんが来るのをただ待っている、といった姿勢は非常に危険です。
一見そう見せかけていたとしても実情は違うと思っておいたほうが良いでしょう。
この点をしっかりと認識できずに、『店を開いただけでお客さんが来るもの』と勘違いしてしまうと、店を開いたというだけで、すべきことを終えてしまうケースが多いのです。
これは脱サラカフェブームに乗って失敗するパターンに多く見られます。
では単に広告を打てば繁盛するのかというと、それも違います。
宣伝広告を最大の集客方法と捉えている人もまだまだ多いのが実情ですが、広告直後は人が来るのに、しばらくするとぱったり閑古鳥、こういったお店は要注意です。
なぜこうなるのか、それは本当の意味での「お客さん」を集められていないからです。
接客とは文字通り客と接すること。
お客さんは「何かを求めて」やってきます。
故に店側からやみくもに「何かを押し売り」しても満足に至りません。
お客さんが何を求めていて、どうすれば最大限に満足を引き出せるのか。
宣伝広告での見込み客獲得効果に頼る前に、接客を基礎とした集客をもう一度良く考えてみるべきでしょう。