楽器可能な賃貸物件を探すポイント
「ウサギ小屋」とさえ揶揄されたことがあるほど、日本の住宅事情は余り良い物ではありません。「夜に笛の音色が聞こえてきて風流」だとされた時代は遥かに昔で、現代では昼間でも楽器の音を立てればうるさいと近所から抗議が来てしまうのです。
気兼ねなく楽器演奏を楽しむためには、楽器演奏が出来る物件に住まなければなりません。どのようにして楽器演奏可の物件を探すのが良いのでしょうか?
音大近辺の物件を探す
賃貸で楽器可の物件はどこに集中しているか、という事を考えると「楽器を毎日演奏する必要がある人間が集まる場所」に集中しているといえます。その場所はどこかというと、音大の周辺です。
音大生は学校で学んだ楽器の演奏技術を家で反復して実力を磨かなければなりません。その為、住まいも楽器演奏可の物件を選ぶ事が多く、音大周辺の賃貸物件は楽器演奏可になりやすいのです。
しかし、音大周辺の賃貸物件は音大生を対象としている事が多く、契約を断られるか既に埋まっているかのどちらかになっているのが難点です。
楽器可能を条件に不動産屋を回る
音大周辺でなくても、楽器演奏が出来る物件はあるものです。しかし、マンションやアパートを外から眺めても楽器演奏できる防音性があるかどうかなんて素人にはわかるわけがないので、不動産のプロに頼るのが一番です。
不動産屋で楽器演奏可の物件を探してもらう場合は、くどいくらいに「楽器演奏可が前提条件」である事を伝えましょう。中には防音設備の整っていない物件をさも「防音性バッチリ」と見せかけて紹介してくる不動産屋もいるからです。
ネットで探す
最近の賃貸物件探しでは、飛び込みで不動産屋を訪れるのではなくネットで前もって調べてから不動産屋にアポを取るという形式が増えています。実際に下見する前に候補の物件をある程度絞り込めるので、効率の良い物件探しと言えます。
しかし、ネットで紹介されているからと言って実際にその物件が必ず借りられるというわけではないのが難点です。中には、絶対に借りられない部屋をネットに出しておいてその物件を尋ねてきた客には別の部屋を紹介する不動産屋もいるようです。
貸しスタジオが近い物件も探す
正直な話、楽器演奏が出来るような防音設備の整った物件は人気が高すぎてなかなか空いてくれないものです。音大生が入るような物件は空いた傍から4年埋まるので、音大生以外の住人が入れる事はめったにありません。
楽器によっては、音を出さずに練習できる物もあるのですがドラムのような打楽器だと音を出さずにいられない為、防音設備は絶対に必要になってきます。家に防音性を期待できないのであれば、楽器演奏が出来る貸しスタジオを借りて練習するしかありません。
防音性の高い物件が見つからない場合は、徒歩で行ける距離に貸しスタジオがある物件を探すのが次善策となります。しかし、貸しスタジオは使用料が掛かるため頻繁に借りられないのが難点です。