毛穴が黒ずむ2つの原因
毛穴の黒ずみとして第1に上げられるのが、『毛穴の汚れ』。
毛穴に詰まった皮脂が酸化したり、空気中の汚れが混ざる事で黒く変色するようになります。
そしてもう1つが『メラニンの生成』によるもの。
「ちゃんとケアをして、角栓を溜めないようにしているのに、それでも黒ずみが消えない」という方は、原因がメラニンにあると考えられます。
黒ずみの原因『メラニン』とは
日焼けをすると、肌が黒くなりますが、この黒い色素の元になっているのが『メラニン』という物資。
日焼け、シミ、そばかすの原因として嫌われている事に、説明の必要は無いでしょう。
メラニンは必要なのか?
メラニンは肌が刺激を受けた時に、その防御機能として、皮膚の下にある「メラノサイト」から生成・放出されます。
メラニンはシミの原因ともなり、中には「無くてもいいのに」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、メラニンが生成されなくなれば、私たちの生活は大変な事になるでしょう。
太陽光を浴びれば、日焼けをする前に、水ぶくれをともなう火傷を負うでしょう。
また、昼間は太陽がまぶし過ぎてサングラスなしでは出歩く事も出来ませんし、目から入った紫外線は角膜を傷つけ、白内障などのリスクを高めます。
ついでに、髪も日光で焼け白というより黄色くなり、頭皮も炎症を起こし、薄毛に向かって一直線です。
このように、メラニンは体を防御してくれる重要な物質ですので、上手に付き合っていく必要があります。
メラニンで鼻が黒くなる原因
しかし、「顔は白いのに鼻だけが日焼けする」というのはちょっと考え難いですよね?
また、鼻全体が黒くなるのは分かりますが、どうして毛穴の周りばかりが黒くなるのでしょうか?
その理由は、『毛穴だから』というより他に説明のしようがありません。
理由(1)鼻は皮脂のせいで日焼けしやすい
鼻は皮脂腺が多い場所。その為、顔の他のパーツよりも多く皮脂、つまり「油」を放出します。
クレンジング剤の多くに油分が含まれているのは、化粧品に使用されている油分となじみ、落としやすくする為。
鼻から放出される皮脂がUVカット剤などと馴染み、これを崩してしまいます。
その為、顔の他の部分よりも、紫外線を受けやすい状態になりやすいのです。
理由(2)毛穴は刺激を受けやすい
メラニンは『刺激』によって増えますが、その刺激とは「紫外線」ばかりではありません。
毛穴に詰まった角栓、洗顔時の摩擦や洗い残し、肌に合わない化粧品といった全てが、『刺激』となってメラニンを増やす原因になります。
理由(3)メラニンが集まる事で「濃く」見える
和紙やグラシン紙など、1枚では透けるような物でも、枚数を重ねると反対側が見えない位に色が濃くなりますよね。
毛穴に対しても同じことが言えます。
皮膚にあるメラニンの量は同じかもしれません。
しかし、毛穴はその「穴」の分だけ、メラニンの溜まった皮膚が肌の内部に落ち込んでいます。
その為、同じ範囲を見た時、毛穴の場所は、他の場所よりも表面積が広くなります。
つまり、狭い範囲に多くのメラニンが集まる事となり、毛穴“だけ”黒ずみが目立つという事です。
黒ずみ鼻をリセットする方法
メラニンが原因の黒ずみはしつこく除去するのは、どうしても時間がかかります。
なぜなら、メラニンは皮膚の奥に沈着し、洗い流すことが出来ないからです。
日焼けやシミがすぐには治らないのと同じと考えて、間違いありません。
まずは、メラニンの生成を止める事が必要不可欠
どんなケアをしようとも、メラニンが生成され続けていては意味がありません。
そこで、まずは刺激を無くし、メラニンの生成を止める必要があります。
基本となるのは以下の通り。
- UVカットによる、日焼け対策。
- 角栓を溜めないケアと正しいクレンジング。
- ストレスを減らし、細胞を中から傷つける「活性酸素」を減らす。
正しいターンオーバーのサイクルを作る
皮膚の中にあるメラニンは、ターンオーバー(新陳代謝)によってしか、引きはがす事ができません。
逆に考えれば、正しいターンオーバーを行えば、悩まされていた鼻の黒ずみを取る事ができるという事でもあります。
ターンオーバーの周期は、28日から40日。
どうしても時間がかかりますので、即効性を求めず、じっくりと取り組む必要があります。
黒ずみ対策は角栓ケアと紫外線対策
鼻の黒ずみの多くは、まず角栓の汚れから始まります。
その段階でケアを怠ると、汚れが刺激となって、メラニンの生成が始まります。
また、紫外線は一年中降り注いでいます。
もちろん、冬場は夏よりも紫外線量は少なくなりますが、それでも紫外線対策を怠ると黒ずみやシミの原因となってしまします。
一度できた黒ずみは、取り除くまでに多くの時間が必要。
その為にも、黒ずみを作らせない日頃のケアが、何にもまして重要となります。