毛穴ケアの基本は開いた毛穴を閉じること
毛穴の問題の多く、いや全ては「毛穴の開き」にあるものと言えます。角栓による毛穴のつまりや毛穴の黒ずみ、老化による毛穴の弛みも全て毛穴が開いているから起こるものなのです。
本来、毛穴は0.2mm程度の大きさですが少しでも毛穴が開いているとその分だけ皮脂や汚れが溜まりやすくなってしまいます。
どんなに角栓を除去しても、どんなに皮脂の分泌を抑えても毛穴が開いたままでは何の意味もないのです。
毛穴が開く原因は主に肌の乾燥
毛穴が開く理由は、ほとんどが肌の乾燥に起因しています。毛穴には毛髪・体毛を生やす毛母細胞だけでなく、汗や皮脂を分泌して体温調整や肌の保湿を行い、代謝で発生した老廃物を排出する働きがあります。
肌が乾燥していると、角質層がボロボロと粉を吹いたように剥がれやすくなったり痒みを感じやすくなったりして、肌荒れを起こしてしまいます。その為、肌が乾燥してくると毛穴からの皮脂の分泌量が増え、肌の水分を逃がさないようにするのです。
しかし、皮脂の分泌量が増えるということは肌の保湿に必要な分以上に皮脂が肌に残るということでもあるので、皮脂汚れも酷くなってしまいます。
そして、皮膚や毛穴に残った皮脂が周辺の角質を巻き込んで毛穴につまってしまうと角栓になるのです。
角栓が出来て詰まった毛穴は、角栓の分だけ広がってしまうので、目立ちやすい開いた毛穴になってしまうのです。
開いた毛穴はシミを強調!?
歳を取るごとに増えていくシミは、紫外線を浴びることで皮膚にメラニン色素が溜まっていくために発生するものです。シミが増えて行けば行くほど肌の色が濃くなり、歳よりも老いて見えるようになってしまうのです。
毛穴が開いていると、浴びた紫外線が毛穴の奥まで入り込み毛穴に沿ったシミができやすくなって、毛穴が一層目立つようになってしまいます。シミは皮膚の内側で発生するのでなかなか取れない上に、紫外線対策を入念に行っていても毛穴の中までは完全にカバーできないので、毛穴が開いている事は美容にとって大きなハンディキャップになってしまうのです。
十分な保湿で毛穴が開くのを防ごう!
毛穴が開くのは保湿力の低下などで肌が乾燥しているからと言えます。肌の乾燥は夏場や運動後に起こる汗の掻きすぎや、老化により肌の衰えなどによって起こるものです。
つまり、毛穴の開きを予防するためには日頃から肌の保湿力を維持し潤いを保つことが大事なのです。
肌の潤いを維持するためには、コラーゲン・ヒアルロン酸といった保湿成分配合の基礎化粧品でスキンケアする、化粧水でコットンパックをする、水分補給をこまめに行うといった対策を欠かさないようにすることが大事です。
開いてしまった毛穴を引き締めることも重要!
肌の乾燥を防げば、毛穴の開きは自然に抑えられていくものですが、既に角栓が詰まっていて開ききっている毛穴はそうはいきません。角栓を取り除いても皮脂や化粧品が詰まっていき、すぐに角栓が元通りになってしまうのです。
開いた毛穴を引き締めて閉じるには、冷やすのが一番です。洗顔、入浴の後などに氷を入れた冷水で顔をバチャバチャ洗う、氷嚢で顔を冷やすと効果的です。また、引き締め効果のある化粧水などを使うのも良いでしょう。