金融業界には必須の資格『証券外務員試験』
証券外務員とは、銀行や証券会社において、株や債券を販売・勧誘するのに必要な資格。
証券外務員資格には二種と一種があり、二種が取り扱えない商品を扱うのに一種が必要となります。
ちなみに試験に合格したからといって、勝手に金融商品の仲介や勧誘を行う事は出来ません。
『外務員』として商品を取り扱うには、金融会社に就職し行政(金融庁)への登録が必要です。
2012年より一般開放!誰でも受験可能に
これまで証券外務員資格は、金融会社で働く人しか受験ができない『業界内部資格』と呼ばれる物でした。
しかし、2004年に二種外務員資格試験が、続いて2012年に一種外務員資格試験が一般に開放されるようになり、誰でも受験する事が可能。
この事により、金融業系へ内定が決まった学生は就職前に資格を取得する事が一般的な流れとなっています。
つまり、金融業界への就職や転職を望むのであれば、願書を提出する段階から証券外務員の資格を持っている事が有利に働く可能性が高いと言えるでしょう。
意外と簡単な二種外務員試験
一種、二種ともに年齢、学歴などの受験資格はありません。また二種の有資格者のみ一種を受験できるという縛りもありません。
一種、二種ともに誰でも受験する事が出来ます。
自信があるのなら、一種外務員試験の受験するのも方法の1つです。
試験内容は二種の問題を下敷きにし、一種の試験範囲が決められています。
出題範囲が重なる部分が多く、一発で一種を取得する事も難しくはないでしょう。
ただし知識ゼロから始めるのであれば、『二種外務委員試験』から受験する事をおすすめします。
正確な数値は発表されていませんが、二種の合格率は6割以上。
合格率を考えると、非常に取得しやすい資格と言えるでしょう。
試験対策
二種に関しては、基本的な知識を測る資格と言われ、短期間での取得も十分に狙えます。
その為、特別な勉強法が必要になる事は無いでしょう。
金融業界の勉強をしていない人の学習期間は、平均して1ヶ月から2ヶ月程度。
証券会社の多くで採用されている参考書としては、「フィナンシャル バンク インスティチュート株式会社」の『試験対策テキスト』。
同じく「フィナンシャル バンク インスティチュート株式会社」の『うかる! 証券外務員二種』は、合格者からの評判が高い参考書です。
試験の合格ラインは70%。
成績優秀者の上位何%という事はなく、合格点を出せば全員が合格できる試験です。
また不合格になったとしても、受験日の翌日から30日間で再試験が可能になります。
証券外務員の資格は証券会社以外でも評価対象
金融商品。いわゆる株や債券を取り扱っているのは、証券会社だけではありません。
『金融商品仲介業』制度により、銀行や保険会社の他にも、不動産業者などの他業者や、FPなどの個人でも取り扱う企業が増えています。
たとえどのような場合であっても、金融商品を取り扱うには証券外務員が必要となり、就職や転職の幅が増える事は間違いありません。
さらに金融系の資格として『簿記』や『フィナンシャルプランナー』『証券アナリスト』の資格も合わせて取得できれば、証券外務員の資格をより優位にアピールする事ができる事でしょう。